ポータブルのソーラーパネルを自作!100均で架台まで作れる!

ポータブルのソーラーパネルを自作!100均で架台まで作れる!

キャンプなど、アウトドアの遊びのとき、ソーラーパネルがあると便利ですよね。

ずっと屋外にいるわけですので、車のエンジンをかけなくても、太陽のエネルギーで電気を得られます。

そこで、あまりお金ををかけず、ポータブルソーラー発電を実現する方法を説明します。

100均のソーラーパネルはどう使う?

まずは100均のソーラーライトがポータブルソーラーに使えないか、検討します。

使うのは、ダイソーで売られているソーラーライト。これをうまく敷き詰めればカーバッテリーの充電に使えるはずです。

分解すると、中にはソーラーパネルと制御基板、LED、On/Offswitch、そしてニッケル水素充電池が入っています。

このソーラーパネルだけを単純に連結して、大きな電力を取り出したいと思います。

が、、、分解前から「これは無理かも」と黄色信号がともったのがソーラーパネルの種類。

少し赤身がかかった黒色のパネルは、住宅の屋根に載っている結晶型シリコン太陽電池ではなく、薄膜型シリコン太陽電池というものです。

これは使う材料が少なく安いのですが、変換効率が低いという弱点があります。

直射日光に当てて最大出力時の起電圧をテスタで測ると、約2.4V

カーバッテリーの端子電圧 12.6Vを超えるためには、7枚を直列つなぎにしてホビー用ソーラーパネルと同じ17V近辺まで高めれば良さそうです。

問題は取り出せる電流のほうです。手持ちの測定器で電流が測れないため、すでに分解して短絡電流を測った方の報告を探すと、単体で約25mAとのこと

もっと詳しく→ガーデン用ソーラーライトを分解する | なんでも研究所ブログ館

よって出力を計算すると、17V×25mA=約 0.4Wです。

100均のソーラーパネル7枚(税抜700円)で0.4W出力のパネルをいちいち作るのでは割が合いません。

もしスマホのUSB充電程度と割り切ったとしても、2枚のパネルで必要な約5Vを作ったとして、電流は25mA、

スマホのバッテリーは3000mAh程度はありますから、3000mAh÷25mA=120時間も充電してやっと満タンにできるレベル。

この非力さでは話にならないので、残念ながらソーラーパネルは100均以外の市販品を使うことにします。

パネル、鉛蓄電池、架台の選び方は?

そこで、ソーラーパネルは、20Wのアルミフレームタイプを使用します。

フレーム付きをおすすめするのは、太陽に向けて立てかけたり、車で運ぶときに縦向きに自立するからです。フレームがなくても、セミフレキシブルタイプなら自立します。

また、後で述べる架台形状の都合で、長方形の細長タイプがぴったりです。

カーバッテリーは、持ち運ぶことも考慮して安全な完全密閉式のタイプとし、容量は12Ahのものを選びます。

チャージコントローラーは、12Vに対応したものを選びます。

次に、ソーラーパネルの架台 兼 蓄電池の収納を実現するため、細長いプランターを準備します。ダイソーで100円商品として売られています。

プランターの働きは二つあります。

1. ソーラーパネルを傾けて置く架台のベースになる
2. ソーラーパネルと接続する“チャージコントローラーと鉛蓄電池を収納し、持ち運びやすくする

ソーラーパネルは長方形型をしていますので、その一辺を支点にすると傾けておくことができます。

支点を作るためのグッズは、蝶番という金具です。ダイソーで100円商品として売られています。

作り方と使い方は?

蝶番の平らな面に、強力両面テープを貼り、プランターのへりとソーラーパネルの枠どうしを接着すれば、だいたい完成です。

ソーラーパネルの裏面から、電気配線を通じてチャージコントローラーがぶらさがっていますので、プランターの中に収納します。

ソーラーパネルを太陽に向けて角度をつけたいときは、伸縮ポールを使います。ダイソーで100円商品として売られています。

ポールを外してプランターの中に収納すれば、ソーラーパネルは水平になりプランターのフタになります。

全体の高さが低くなりフラットですので、車のトランクに積むときも邪魔になりません。

使用した縦長ソーラーパネルは、秋葉原の秋月電子通商で入手したものです。ところが、もう扱いがなくなっています。

もし同じように100均のプランターと組み合わせたい場合は、以下のような縦長パネルを使うと良いでしょう。