1×4材では1~2kgぐらいが耐荷重の目安です。5kgでは重すぎで、長期的にはたわみが発生して持ちませんので使わないようにします。
解説
賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!
突っ張るだけなので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけない、
という機能的なDIY部品「ラブリコ(labrico)」がネットで広まっています。
ラブリコは1×4材でもDIYができるため、見た目を重視していく場合や、小さな雑貨など軽いものを載せる時にはうってつけです。
ですが果たして、弱そうな1×4材の板でも使えるのでしょうか。
SPF材の1×4を使ったとして、構造計算で耐荷重を試算してみます。
1×4の横板の長さ900mmの場合
板の長さが900mmで、載せる重量を変えながら板のたわみを計算してみます。
重量 | 1kg | 2kg | 5kg |
中央のたわみ | 0.4mm | 0.7mm | 1.5mm |
ラブリコの1×4用で棚を作る時の推奨は、900mm以内となっています。
載せるものの合計重量が2kg程度までなら、なんとか小さなたわみで維持できることがわかります。
たわみが増えますと、板が下凸に曲がりますので、左右に突っ張っている面も壁から離れ、突っ張る強度が下がります。
1×4材の板の長さ600mmの場合
板の長さが600mmで、載せる重量を変えながら板のたわみを計算してみます。
重量 | 1kg | 2kg | 5kg |
中央のたわみ | 0mm | 0.1mm | 0.4mm |
板の長さが短ければ、たわみも少なくなり重量をかけても耐えられるとわかります。
強度をあげる方法は?
できないのか、と諦めることはありません。
1×4材の板の中間付近を床面から支えれば十分に使用に耐えます。
ラブリコの棚受けを使い、1×4材を床と板の間に立てれば良いです。
1×4材を立てるだけで突っ張ることはできませんが、板同士をビスで固定できるため支持材として最適です。
この床との間に立てる1×4材の高さが足りない、または多すぎるときの調整ができるよう、棚板自体は後から固定し、最初は高さ方向にずらせるようにしましょう。