回答:

壁に対し、2×4材の狭い面を向けて縦に立てるのが基本。ただし、あまり重みのあるものを高い位置に載せないならこだわることはない。

解説

賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!突っ張るだけなので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけない、という機能的なDIY部品「ディアウォール(diawall)」「ラブリコ(labrico)」「ウォリスト(walist)」が、口コミで広まっています。

この製品でおしゃれな収納を実現したいと考えている方もいることでしょう。実際、2×4材を準備してみて、そもそもこの柱はどっち向きに立てればよいの?と迷いませんか。

狭い面を壁に向ける良い点

柱が壁から離れる方向にたわまないためには、柱の長辺と柱は垂直の関係にします。

ひとつ構造計算の例を示します。2,400㎜の高さの天井に2×4の柱で突っ張って、1,800mmの高さのところにっ柱から100mm張り出してつり革を付けたとします。ここに体重50kgの大人がぶらさがるとどうなると思いますか。

柱の広い面が壁に向いている場合、ぶらさがった重みで18mmもたわみます。壁から約2cmも出っ張ってたわむということです。2×4がこんなに曲がるなんて、と思いますが、向きが悪いと曲がるのです。実際の環境では、突っ張ったところが外れてしまうでしょう。

一方、同じ条件で狭い面を壁に向けていたらどうでしょう。縦に柱を置いた場合、たわみは3mmです。

柱の置き方で相当外力に強くなります。

狭い面を壁に向ける場合の短所

壁からの出っ張りが大きくなり、外観はやや損ねてしまいます。90度回転して、壁に沿わせて柱を立てた場合はどうでしょう。

柱から100mm張り出したところに荷重をかけるとして、たわみが1mm以下になる条件は、

床から1,800mm→15kg以下

床から1,200mm→30kg以下

床から600mm→120kg以下

これからわかるように、重いものは床の方に固定するようにすれば、柱の向きにこだわることはありません。