アロンアルファが固まって出ないのは、容器本体に接着したわけではなく、接着剤自体の固まりができたためです。これを容器の奥へ逃がして入り口を空ければ良いので、口の部分から先のとがった針などで力をかけ、固まりを取り除きます。
解説
おしゃれなインテリアのDIYで、瞬間接着剤にお世話になることは多いです。
100均の収納容器などのプラスチック製品の接着は、特に得意な素材です。
100均でも手に入るので気軽に使い、使い終われば普通にしまっておきますが、次に使おうとしたら口が固まって出ないトラブルに見舞われます。
これでは最後まで使えないですね、どうすればよいのでしょうか。
瞬間接着剤が固まる理由は?
基本的な瞬間接着剤の材料は、瞬間接着剤の代名詞となったアロンアルフアをはじめ、一般的にはシアノアクリレート樹脂がほとんどです。
このシアノアクリレート樹脂は、容器の中では液状で、容器から空気中に押し出すとそこらへんの湿気を使って、急速に接着しはじめます。
湿気に触れないように封をしていても、大気が残った部分で中身の樹脂同士は徐々に反応し、最終的に口が固化して出ない状態になります。
これはなかなか、やっかいな相手です。
容器と接着した?
シアノアクリレート樹脂がくっつこうにも相性が悪い素材があり、その一つがポリエチレン樹脂。
ポリエチレン樹脂とは、スーパーやコンビニでもらうポリ袋や、自治体のゴミ袋などの素材です。
そしてアロンアルファの容器やフタも全部、ポリエチレンでできています。
なので、容器を接着することはありません。ただシアノアクリレート樹脂自体の固まりが、行く手をふさいでいるだけです。
固まったときの取り方は?
固まりは容器の中の方へ落とせば、またアロンアルファは使えるようになります。
そのため、先端のとがった針で、口穴を中に向けて突っつきましょう。
アロンアルファは急な大きい力には弱く、割れたりひびが入ったりします。
安全ピン、コルクピンのように、針自体が曲がりにくいものを使い、通り道を確保します。
これでうまくいかないときは、カッターやニッパーで口の部分を切って、通り道を徐々に広げて流れを確保します。
出ないトラブルの対策は?
瞬時に反応して接着する機能と、長期間反応しない保管機能を同時に満たすことは難しく、残念ですが固化させない簡単な方法はありません。
未開封で大気に触れていない間は反応も遅いので、メーカーも未開封の保管期限の目安を1年間と公表しています。
これを活かし、小分けの容器にして、使うたびに少量ずつ開封するパッケージを売り出しています。
次回はそのようなタイプを買って、最後まで使い切る方が良いです。