新居に入居した後に、付けておけば良かったなと思うものの一つに、浴室物干しがあります。
浴室は湿気がこもらないよう、常時換気をしていることが増え、洗濯物を乾かすのには適した場所です。
では、後から自分で、浴室に物干しを付けることはできるのでしょうか。
しかも、入居した部屋が賃貸であれば、浴室に傷をつけずに何とかしないといけません。
物干しパイプをつける
まず、物干しパイプをつける方法です。
ぬれた洗濯物は想像以上に重たいものです。ピンチハンガー(角型ハンガー)に多数ぶら下げた洗濯物の重みが、フックの一ヶ所にかかります。
このような厳しい条件ですので、物干しパイプは突っ張り棒のような固定だけではなく、壁にしっかりと固定しないと落下の危険があります。
そこで、お風呂の壁にビスを打てる場合は、写真のような物干しパイプを保持するソケットをネジで壁に固定します。お風呂がユニットバスであれば、普通にビス留めが可能です。
パイプソケットのビス留め方法
気を付けたいのは、ビスが長すぎると、ユニットの外を通っている電線や上水(=シャワー用の水)のフレキ管に当たる恐れがある点です。
ユニットバスの裏側を確認するのは無理なので、ビスがユニット壁から突き出さないよう、ユニットの厚みを確認してビスを選びます。
壁の厚みはメーカーや型番でまちまちなので、自分で調べるしかありません。調べる方法は、
ユニットの上部に点検板があれば、外してユニットの断面を確認する
すでに取り付けられているタオル掛けや台などの固定ネジを抜いてみる
簡単なのは、すでに工務店が取り付けたネジを一度抜いてみて、同じ長さのネジを使うことです。後で付け直したときに、少し緩くなっても影響しないところを外しましょう。
たとえば、4ヶ所で止められているもののうちの一ヶ所を外せば、もしそこがダメになっても大勢に影響が出ません。
ステンレスパイプは調整しにくいのが難点
クローゼットのハンガー掛けのように、ステンレスポールを使うのが強度的に一番安定します。しかし、浴室に後付けしますので、自分でステンレスポールの長さを調整してカットしないといけません。
カットにはのこぎりは使えず、業者に切ってもらうか専用の工具が必要ですので、ハードルが上がり、正直やりたくありませんね。
そこで、ホームセンターで手に入る木の丸棒を代わりに使ってみよう、考えるかもしれませんが、おすすめしません。
木の丸棒は、両端の固定距離が延びると重みに弱くなります。洗濯物の重みがかかれば、1センチや2センチは簡単にたわみます。
たわむと、せっかく取り付けたソケットから外れてしまうこともありえます。
賃貸でビスは打てない、ステンレスパイプは扱えないなら
ステンレスパイプを浴室の壁にビスで固定する、一番安定する方法が選べないときは、洗濯物の重みに耐える機構がある突っ張り棒を使いましょう。
例えば写真の突っ張り棒は、押し入れにハンガーを追加するための突っ張り棒です。特徴は、下から支える仕組みがついていることです。
下からの支えは長くしても1メートルちょっとのため、浴室で使うときは低すぎます。ですが、浴槽の縁から支えを立てるようにすれば、十分使えるでしょう。
突っ張り棒タイプは着脱が簡単なので、洗濯物をかけるときだけ設置する方法も選べます。
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