回答:
何キロかわからないとき、キャスター一個あたりのキロ数を単純に個数分掛け算し、そこに×0.7~0.8して安全を見ておけばよい。
解説
キャスターに何キロのせていい?
キッチンやバス周りなど、キャスター付きラックやキャスター付きワゴンを、おしゃれなインテリアに取り入れてSNSで発信する方が人気になっています。収納家具を自由に移動することができ、使わないときは端に寄せるなどして部屋を広く使えます。
キャスター付き収納は、IKEAやニトリでも取り扱っていますが、気に入った収納家具に、DIYでキャスターをつけてもいいですね。その日の気分に応じて、自分らしいレイアウトに変えることができます。
そんな便利なキャスターですが、キャスター一つあたりに何キロ乗せていいのかよくわかりません。どう計算すれば良いのでしょか。
均等に重みがかかるなら単純
ワゴンのように、四隅にキャスターが付いて均等に重みがかかる場合は、単純です。
キャスター一個あたりが耐える重さを、単純に4倍します。50daNなら、4倍して200daNになります。daNはデカニュートンという単位で、1daN=約1.02kgです。
4倍した数値は、静置する試験での許容値のため、動かすことを考えるともっと安全を見ます。キャスターメーカーは、おおむね0.7~0.8を掛けたキロ数を上限とするよう推奨しています。
すぐ壊れるわけではない
仕様よりやや重いものを載せても、瞬間的に壊れることはありません。キャスターが重みで壊れやすいところは、旋回する部分です。車輪が壊れる前に、旋回するために滑る部品が変形します。
キャスターに重いものを載せたときは、旋回部の金属が変形しますが、重さをとるとほとんど元の形に戻ります。これを繰り返すと、だんだんと変形量が蓄積していき、動きが悪くなります。
メーカーの耐久試験も、おおむね上記と同じようなことをやっています。