室内用途ならゴム素材にかえるとよいです。スーツケースのキャスターは、ゴム素材の車輪に変えれば音は減りますが、寿命は短くなります。音を消すキャスターの自作は回転しなくなるため難しいです。
解説
キッチンやバス周りなど、キャスター付きラックやキャスター付きワゴンでおしゃれなインテリアを実現している方が増えています。
収納家具を自由に移動することができ、使わないときは端に寄せるなどして部屋を広く使えます。
キャスター付き収納は、IKEAやニトリでも取り扱っていますが、気に入った収納家具に、DIYでキャスターをつけてもいいです。
その日の気分に応じて置き場所を変えて、便利なレイアウトで使うことができるようになります。
そんな便利なキャスターですが、フローリング上でゴロゴロゴロと音がうるさいのは嫌ですね。
キャスターの音を消すのは、どうすれば良いのでしょうか。
音の原因は?
基本的に、キャスターの素材は転がす相手の素材にあわせて、寿命との兼ね合いで選ばれています。
屋外の道路で使う場合は、固くで耐久性があるナイロン素材を使うのが一般的で、屋外用台車やスーツケースはナイロンが多いです。
しかし、固い素材同士がぶつかる衝撃で、音が大きくなります。
音が小さい素材は?
ゴム素材は音を消すのに有効です。弾力があるため音は減ります。
その代わり、固い床に柔らかいゴム車輪を転がすと、ゴムのほうが削れて寿命が短くなります。
自作でキャスターを変えるときは、寿命を短くしても音を消すほうが良いか、慎重に考えましょう。
室内のフローリング上であれば、凹凸が少ないのでゴム車輪でも寿命は確保できます。
ゴム素材のブラック色がいまいち、という方には、他にも弾力がある車輪の素材で、淡い色合いのウレタン素材、エラストマー素材のものでもよいです。
キャスターを自分で音消しできる?
キャスターの交換なんてやりすぎ、何かやわらかいものを巻けばいいのでは?
と思って読み進めていただいた方にも、オススメしない理由をお伝えします。
例えば、ナイロンのキャスターに、ふかふかしているビニールテープを巻くとしましょう。
ぐるっと一周、または頑丈にするために何周もまきます。
すると、
- 巻き始めの段差の衝撃音
- 巻き終わりの段差の衝撃音
- 巻いたテープがキャスターの金具にあたる
と、さまざまに問題を引き起こします。
回転するものや平行移動するものでは、途中に段差や継ぎ目があっては元の性能が発揮できません。
次の写真で、一つ目はテープの巻き終わりの段差を示しています。二つ目はキャスターの金具に引っかかったテープを示しています。
クッション材を巻く対策は、初めからやらない方がよいでしょう