一人暮らしをしていると、電話をしたりスマホをいじったりするときは、ベッドに腰かけることが多いのではないでしょうか。
でも、在宅で仕事をすることになった時には、ベッドでは誘惑が多すぎます。
部屋を広く使いたいなら、場所をとらない折りたたみオフィスチェアーが便利ですが、
簡易的な折り畳み椅子なら、簡単に自作することもできます。方法を説明します。
折りたたむ方法
脚を折りたたむというと、脚となる角材がチェアーの内側に向かってたたまれるイメージや、
X字のような脚をパンタグラフのようにたたむようなイメージを持つかもしれません。
実は、脚を内側に向かってたたむと、簡易チェアーのシート部に収めないといけないので、脚の高さが稼げません。
X字のように脚同士を連結する方法が今回、説明する方法です。
市販の折り畳み椅子のように、X字の交差位置に貫通穴をあけて、連結金具を差し込むのは意外と難しいです。左右の脚でクロスする位置が微妙にずれてしまうと、座ったときにガタついてしまいます。
木に貫通穴をあけずに、クロスタイプの形状を作るには、クロスする片方の脚につっかえる部材を取り付けます。
この図は簡易チェアーに脚を取り付けるやり方です。脚は腰かける角材に蝶番(ちょうつがい)で取り付けます。図では省略されています。
図でオレンジ色になっている部分は、現物合わせで取り付けるつっかえの木材です。仮につっかえの木材がないと、この椅子はぺしゃんこになって地面についてしまいます。
しかし、このつっかえる木片を左右外側の脚にとりつけると、内側の脚があたってつっかえるため、それ以上に動かなくなります。
座る部分の高さはX字にクロスした脚の立ち具合で決まります。ですので、木片も現物合わせで好みの高さになるように、ビスで取り付けます。
たたむとき
たたむときは、クロスした脚はそれぞれ離れて、一方向に向かって折りたたまれます。
つっかえ木片の位置によっては、内側の脚と干渉してフラットにたためない可能性もあります。
その場合は、木片のように厚みのあるものは使わず、直角な金折という薄い金物をつかうと、比較的フラットにたたむことができます。
注意点
脚と腰掛け部分は丁番で締結します。角材のままだと、脚をクロスさせるときに角材の角が当たって斜めになりません。干渉せず斜めの角度をとれるように、先端を斜めにカットします。
木材の切断加工が難しい場合は、90度以上に開く金物を使い、脚と腰掛け板とを離すように設計したほうが良いでしょう。
