ビスの斜め打ちの最初はやや角度を立て、下穴状のくぼみを開け、ビスやコーススレッドが木に保持されたら角度を戻して斜め打ちをします。難しいときは、ビスを斜め向きに保つ治具を活用して打ちます。
解説
斜めにビスを打つ方法
2×4材の接合などでよくやる、斜めにビスを打つ工法ですが、大工さんがこの方法を自在に扱います。
ツーバイフォー材(2×4材)の表面やにビスの先端が出ないので、でき上がりの見栄えが良い工法です。
ガイドを使わず行うとき、ビスを斜めに入れる時がポイントで、最初はネジ先端の角度をやや立てて、垂直な下穴のように打ち込みます。
その後から欲しい斜め方向にして打ち込むとうまくいきます。
釘の斜め打ちの場合も同じく釘を立てて打ち込み、自力で木に刺さる程度に穴を進めてから、修正して斜めに入れるようにします。
コーススレッドは特にネジ山のピッチが大きいので、最初にやや垂直にきり穴を開ける段階では、木材に対して雌ネジがまともに切られていません。
そのため最初のうちはネジ溝が切られないので、後から斜め方向へ角度を修正することが可能になります。
斜め打ちが安定しない時は、コーススレッドに指を添え、最初はインパクトドライバーの低速回転で打ち込むようにしましょう。
ただし、指を添えるときは絶対に軍手や作業手袋をしないでください、回転に巻き込まれる恐れがあります。
斜め打ちの失敗を避けるには?
斜め打ちの場合、打ち込んでいる最中に角度が想定よりずれているか、自分で気が付くのは難しいです。
角度が浅いのか、深いのか、どちらがいいか一概には言えません。
直角に木材を組み合わせたいときに斜め打ちをすると、角度が浅い場合は向こう側に先端が突き出し、ビスを隠すための斜め打ちがだいなしになります。
角度が浅くなってしまった時でもネジの先端が顔を出さないよう、打ち込みの位置を理想ポイントから少し離しておくのが良いです。趣味のDIYでは、大工さんのように熟練するほど繰り返し練習できないと思いますので。
斜め打ちを成功させる道具はある?
斜め打ちを失敗したくない、そのために便利なコツや道具を活用しない手はありません。
斜め打ちを成功させる方法は、大きく分けて三種類あります。道具を使わない方法は、すでに上に述べました。
必要性とコスパを考えて選ぶと良いでしょう。
工具の名称、通称、商品名 | 価格帯 | 確実さ | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
道具を使わない (上で記載済) | 0円 | △~○ | ・タダ (無料) | ・慣れが必要 ・角度がばらつく |
ビスガイド | ~1,999円 | ○ | ・ビスがふらつかないので角度を維持できる ・安い | ・最後まで締め込む前に、工具を外す必要あり、やや面倒 |
ポケットホールジグ | 1,000~9,999円 | ○~◎ | ・穴の角度がぴったり15度に決まる ・ドリル刃も添付 | ・ビス締めはジグを外して行うので面倒 ・価格がピンキリで人気製品は高価、コピー品は性能が怪しい |
ビスガイド
ビスガイドは、斜め打ちで多用する胴の長さが大きいコーススレッドやビスを、ふらつかせずに締め込める工具です。
ビスガイドの胴体が木に当たって静止するので、中に通したビスの角度を簡単に保つことができます。それでいて中のビスとビットは独立して回すことができます。
道具を使わない方法では、ビスが倒れないよう指を添えることも時には必要ですが、危険なので注意点を上で書きました。このビスガイドはその作業をなくしてくれます。
ちょっとした安い工具でも、ぐっと作業がやりやすくなりますね。
ポケットホールジグ
正確に斜め打ちの方向を決める便利な工具が、実はあります。
それがポケットホールジグです。平面に対し15度の下穴をドリル刃であけることができます。
ドリル刃も添付されますので、電動ドリルやインパクトドライバーがあれば使えます。
木枠を作るとき、平面に浅い15度の角度で斜め打ちをすることは非常に難しいのですが、このようなガイドを使えば何回も同じ角度でビスを打つことができます。
斜め打ちをしたビスの頭は、下穴の中に埋まって木材の表面から突き出すことなく、最高の仕上がりになります。
このポケットホールジグはKreg社が世に送り出した商品で、商標登録を取っていますが、すでにコピー製品がたくさん出回っています。
下手に安いものに手を出して性能が出なくて、材料を買いなおしたりなどの遠回りするよりは、正規品を使ってDIYを進めたほうが近道です。