回答:
ビスの斜め打ちの最初はやや角度を立て、下穴状の錐込を開け、ビスやコーススレッドが木に保持されたら角度を戻して斜め打ちをする。斜めガイドも手に入る。
解説
ビスをななめ狙いで打つなら
2×4材の接合などでよくやる、斜めにビスを打つ工法ですが、大工さんがこの方法を自在に扱います。木材の化粧面にビスの先端が出ないので、出来上がりの見栄えが良い工法です。
ビスを斜めに入れる時がポイントで、最初はネジ先端の角度をやや立てて下穴のように錐込みを開け、その後から欲しい斜め方向にして打ち込むとうまくいきます。釘の斜め打ちの場合も同じく釘を立てて打ち込み、自力で木に刺さる程度に穴を進めてから、修正して斜めに入れるようにします。
特にコーススレッドは、ネジ山ピッチがビスや木ネジよりも間隔が開いています。そのため、最初にやや垂直に錐込みを開ける段階では、木材に対して雌ネジがまともに切られていません。よって、後から斜め方向へ角度を修正することが可能になります。
斜め打ちが安定しない時は、コーススレッドに指を添え、最初は低速回転で打ち込むようにしましょう。ただし絶対に軍手や作業手袋の指で掴まないでください、回転に巻き込まれる恐れがあります。
斜め打ちの失敗をさけるには
斜め打ちの場合、打ち込んでいる最中に角度が想定よりずれているか、自分が気が付くのとは難しいです。
たいてい、角度が浅くてビスの先端が顔を出してしまうか、角度が深くて打ち込み側の木材を貫通してビスの先端が見えてしまうか、という例が多いのではないでしょうか。
しかし、角度が深い場合はネジ胴が外へ露出するので、失敗したとわかりやり直しが効きます。浅い場合は化粧板側に先端が突き出し、取り返しがつかないことになります。
角度が浅くなってしまった時でもネジの先端が顔を出さないよう、打ち込みの位置を理想ポイントから少し離しておくのが良いです。趣味のDIYでは、大工さんのように熟練するほど繰り返し練習できないと思いますので。
道具があれば頼りたい
上記もその一つ、斜めドリルガイドです。平面に対し15度の下穴をドリル刃であけることができます。木枠を作るとき、平面に15度の角度で斜め打ちをすることは非常に難しいのですが、このようなガイドを使えば何回も同じ角度で穴をあけることができます。
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