定番のカラーボックスは安価で入手性が良いうえに、部屋の収納力を上げられるコスパの良い家具ですが、カラーボックスを使っておしゃれな机を実現している人もいます。
一人暮らしの方や、子供部屋にまずは簡単な机を置きたいなど、場所を取らない机がないかなと考えるときに、すぐ手に入るニトリや無印、IKEA、カインズのカラーボックスを組み合わせて、机にできると嬉しいですね
机を手作りするとき、ポイントは大きく分けて①板材の選び方、寸法、②カラーボックスへの組み付け、に分かれます。
板材の選定
板材は、薄すぎてもたわみますし、厚すぎても重くなり、カラーボックスに負荷がかかります。たわみは計算で求めることが可能です。
自重でたわまない程度の厚みでは危なく、肘をついたり立ち上がる時に体重を掛けたりしても大丈夫な程度を想定しましょう。ヒトの上半身の重さは全体重の約24% (頭8%, 上腕8%, 二の腕6%, 手2%)と言われます。体重60kgの成人なら約15kgとなりますので、余裕を見て20kgが掛かるときの試算にします。
板材の材料として便利な、パイン集成材とスギ合板(ベニヤ板)で」、板材の幅と板厚を変数として、たわみを試算してみます。
パイン集成材
奥行450mmの場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。
奥行450mm | 板材の支点間の距離 | ||
板材の厚み | 600mm | 900mm | 1200mm |
12mm | 1.6mm | 5.8mm | 14.1mm |
18mm | 0.5mm | 1.7mm | 4.3mm |
24mm | 0.2mm | 0.7mm | 1.9mm |
板材がカラーボックスに掛かる位置を支点とした場合、支点間の距離が広くなると、たわみに弱くなるため、板材を厚くする必要があることを示しています。
スギ合板
奥行450mmの場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。
奥行450mm | 板材の支点間の距離 | ||
板材の厚み | 600mm | 900mm | 1200mm |
12mm | 4mm | 14.1mm | 34.1mm |
18mm | 1.2mm | 4.3mm | 10.6mm |
24mm | 0.5mm | 1.8mm | 4.6mm |
スギのベニヤ板はたわみ的に厳しいですね。普通に使う分には問題ないですが、とっさの時に体重をかけるとたわみやすいので、板材の幅を狭め、板厚も大きくとる必要があります。
板の組み付け
板材を選ぶことができたら、次は組み付け方法です。板材が簡単に動かないようにするには、ネジで組み付ける方法と、ネジは使わず滑りにくい素材で接着する方法があります。
ネジで組み付け
カラーボックスに追加工することを気にしないのであれば、板材とカラーボックスはネジで組み付ける方法が簡単です。
載せる板材の角と、カラーボックスの縦板とを、隅金(すみがね)で接続してネジで組み付けます。
隅金にもいろいろな種類があり、折り畳みケータイのように90度に曲がったタイプや、平折りと言って平面のままL字に打ち抜いたものなどがあります。
カラーボックスと板材の側面同士を接合するには、平折りタイプが良いでしょう。背面側にネジを締めると、正面からの見た目がきれいになります。
滑りにくい素材を貼る
カラーボックスに板材を載せるだけで机にしたいとき、カラーボックスと板材が接触する箇所に、薄手でかつ滑りにくい素材を貼ります。
クッション性のある厚めの両面テープ
メッシュ地のゴムシート
防振ゲルシート
いずれも100均やホームセンターで入手できます。カラーボックスの上に本棚を載せるなどで、上から重みを掛けられる場合は、ゴムシートでもいけます。
板材の重みだけしかかからない場合、素材自体に接着力が必要なため、両面テープ、またはゲルシートが良いでしょう。
コメントを書く