カラーボックスデスクって強度は大丈夫?

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自宅でノートパソコン作業や課題作成など、デスクワークをする必要が生じると、簡単でもよいので机が欲しくなります。

簡単に作れないかな、みんなどうしているのかなとSNSをチェックすると、カラーボックスを支柱代わりにして机を作っている例がちらほら見られますね。

でも、カラーボックスは机にして大丈夫なの?強度は?そんな疑問もわいてきます。

カラーボックス本体の強度

机にするためには、カラーボックスの上から板を載せることになります。

カラーボックスの素材として、繊維板(MDFやパーティクルボード)が使われているケースがほとんどです。軽くて持ち運びやすく、それでいて収納に適した強度があります。

実は繊維板は、いわゆる一本の木から切り出した一枚板や、複数のブロックを組み合わせた合板と比べて強度が大きい素材ではありません。木から様々な長さの繊維状に切り出した木材を接着剤で固めているだけで、全体として木の繊維が繋がっているわけでもありません。

ところが、板に対し縦方向に掛かる力についてはかなり強いというのは、あまり知られていない事実です。

板材の決まった位置に、決まった荷重をかけたときに、板が曲がるのはイメージできると思います。そして、このときの限界の荷重は、試験をしなくても構造計算で求めることができます。

では、よくあるカラーボックスの例で板の高さを900mm、板厚を12mmとした時の限界荷重は?

板の幅:450mm→480kg

板の幅:300mm→320kg

板の幅:150mm→160kg

カラーボックスの板は、横からは全然変形しないなぁ、と体感では感じていたかもしれません。

実際、何百キロという力でもびくともしません。これなら机のしてしまっても大丈夫、と安心できるのではないでしょうか。

板材の強度

一方で、カラーボックスの板を机の天板にしても良いのでは?と思いますが、これはダメです。縦方向の強度に比べて弱いという弱点もありますが、そもそも表面が柔らかいので、ちょっとしたダメージで傷がついてしまいます。

カラーボックスを支柱として使うとしても、机の板は別の板、たとえば集成材や合板をつかうべきでしょう。

こちらも、どのくらい強度があるのか計算結果からお伝えしたいと思います。

平板に対して、すこしやりすぎですが
・デスクトップパソコン本体 15kg
・液晶モニター 5kg

この両者を(あり得ませんが)板の中央に同時に載ったとして、20kgが掛かるときの試算で板の強度を見てみます。

板材の材料は、パイン集成材を選んでみました、板材の幅と板厚をさまざまに変えてどのくらいたわみが出るか、試算した表を載せます。

奥行は450mm

奥行が450mmの場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。

奥行450mm 板材の支点間の距離
板材の厚み 600mm 900mm 1200mm
12mm 1.6mm 5.8mm 14.1mm
18mm 0.5mm 1.7mm 4.3mm
24mm 0.2mm 0.7mm 1.9mm

板材を二つのカラーボックスを支柱として支えるとした場合、それぞれのカラーボックスに接触している部分の、一番小さい間隔が支点間の距離になります。

支点間の距離が広くなるとたわみやすくなります。平らになっていないと使いにくいので、厚みを増やしましょう、というデータです。

奥行は600mm

今度は、奥行を増やして600mmにした場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。

奥行600mm 板材の支点間の距離
板材の厚み 600mm 900mm 1200mm
12mm 1.2mm 4.4mm 10.9mm
18mm 0.3mm 1.3mm 3.4mm
24mm 0.1mm 0.6mm 1.5mm

450mmの時とおおむね同じで、板材の幅を狭めるか、板厚を厚くするかのどちらかです。

結論

カラーボックスを机の支柱にするのは賛成です。問題なく使えます。

机の板は、厚みがあり奥行が広いものを使えば、幅広の机を実現できます。

素材はパイン集成材以外にも選べ、ベニヤ合板でも化粧板もだいたい同じぐらいの強度です。

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