カラーボックスを横置きにして、テレビ台にしようと考える方もいると思いますが、そのままでは中身が丸見えです。
扉をつけて隠すにはどうすれば良いのでしょうか。
カラーボックステレビ台の注意点
まず気になるのは、テレビの重みでカラーボックスが変形しないか?ですね。
カラーボックスの板の材料は、繊維板とも呼ばれるMDF材が多く使われています。
木材の短い繊維を樹脂材料と混合し、加圧成型して板状にしたものです。
MDF材は軽く表面も滑らかで、使い勝手は良いのですが、外からの力に対し曲がりやすい弱点があります。
といいつつも、実はMDFの板は圧縮成形して製造するため、板を立てて上から圧縮する力をかける分には強力です(※座屈しない範囲で)。
ですので、カラーボックスの仕切り板の上にテレビを載せれば大丈夫です。
しかし、水平のMDF材に上から重みをかけると、杉板などとは違い、曲がってしまいます。
MDF板が杉板などと比べて、壊れやすいことはありませんが、かなり変形しやすいといえます。
テレビの台座はカラーボックスの側面板(縦の板)にかかるように置くほうがよいでしょう。
扉を付ける方法
カラーボックスにはネジを打てますので、平型のヒンジを使い、ネジで扉の板を固定すれば扉になります。
まず、扉の開口部と同じ寸法の扉を用意します。同じ寸法、といっても一回り小さい方が、開け閉めの時に干渉しないため、よいでしょう。
扉側に平型のヒンジを、上下二ヶ所、あるいは上中下の三ヶ所にネジで取り付けます。その後、カラーボックスにヒンジのもう片側を取り付けます。
カラーボックス側は、側面板の内面に蝶番の留め板を取り付け、扉側は、扉の板の外面に留め板を取り付けます。
こうすると、蝶番が直角になったときに扉がぴったり閉まります。
平型の蝶番は以下のように、扉の重みが集中せず分散して支えられるよう、縦長でネジの位置が適度に離れたものがよいです。
扉を留める方法
扉が付いたら、次は扉が勝手に開かないようにする、鍵を取り付けます。
市販のテレビ台では、マグネットを使って開け閉めが簡単にしてあるものが多いと思いますが、頻繁に開け閉めするところではないので、こだわることはありません。
扉の表面に付ける鍵としては、打掛と呼ばれる、ただロック板を降ろすだけの金物が使いやすいです。
幅が狭いカラーボックスの仕切り板に取り付けるのも簡単ですよ。
ボックスに穴をあけない方法
カラーボックスにネジ穴を開けてしまうのは嫌、と思う方は、アジャスターボルトを使って突っ張れる扉にして、開閉できるようにする方法があります。
扉のサイズは、カラーボックスの開口部にすっぽり収まり、さらに上下には2~3センチの隙間をあける程度に調整します。
板の上下の端面の、扉の回転軸になるところに、アジャスターベースを取り付けます。この位置を起点に、扉が開閉するようになります。
アジャスターベースには、背丈が短いアジャスターボルトをそれぞれ取り付けて、扉をカラーボックスの内側に入れて上下に突っ張ってみましょう。
アジャスターボルトのネジの向きが、上も下も同じ向きなので、扉を開け閉めするときにスムーズに回ります。
アジャスターベースやアジャスターは、小型のものはほとんどないので、アジャスターベースがつけられるように扉の厚みは大きめにした方がよいです。
アジャスターベースは、例えば以下のようなものがおすすめです。