回答:
カラーボックスを子供でも動かせるよう、車輪はゴム製で大きくすると床の段差も気にならない。大きいキャスターが重いことで安定する。
解説
カラーボックスをおもちゃ入れに
カラーボックスは収納力が高いため、増える一方のおもちゃ入れにできたら部屋が片付きますね。無印やIKEA、ニトリのカラーボックスを使って、子供でも片付けやすくするにはどうすると良いでしょうか。
おもちゃを片付けやすいのは、昔から「おもちゃ箱」というように、箱のほうが向いています。子供部屋で兄弟にお片付け競争をさせるのに、兄は上の段、弟は下の段ではちっとも片付きませんし、おもちゃが落下して子供が怪我をする可能性もあります。
カラーボックスは横向き、開口を上に向けて置いてみましょう。
一歩進めて、子供が自力でおもちゃ箱を押入れに片付けられるように、キャスターをつけて動くようにすると、目隠しする必要もなくなります。
キャスターのネジ付け
子供が使う上では安全性が大事です。そこで、安定して動かせるキャスターを選ぶところから始まります。
四隅にキャスターを付けるとして、均等に重みがかかる場合の荷重は単純です。キャスターの仕様書に記載されている、キャスター一個あたりが耐える重さを、単純に4倍します。50daNなら、4倍して200daNになります。daNはデカニュートンという単位で、1daN=約1.02kgです。
4倍した数値は、静置する試験での許容値のため、動かすことを考えるともっと安全を見ます。キャスターメーカーは、おおむね0.7~0.8を掛けたキロ数を上限とするよう推奨しています。また、仕様よりやや重いものを載せても、瞬間的に壊れることはありません。
キャスターの素材は、床面と摩擦が少ないほうがすいすいと動くので良いのですが、硬い素材だとクッション性がないため、押入れとの段差で進まなくなってしまいます。
車輪はゴム製で大きくすると、床の段差で躓きにくいです。キャスター本体を相対的に重くすると、全体の重心が下方に来るため安定します。キャスターはネジで固定します。
カラーボックスの多くは、繊維板(MDF材、パーティクルボード)で出来ています。汎用の繊維板は、単板や合板よりネジが効きにくいという弱点があります。下穴はあまり大きく開けず、なるべく長いビスで締め込みます。
ネジ付けできないなら両面テープ
カラーボックスにによっては、ビス止めが出来ない場合や、外観が悪くなるので穴を開けたくない場合もあることでしょう。
穴を開けない場合は、キャスターを両面テープで固定します。ただし、両面テープの場合はキャスターへの荷重によって剥がれて、カラーボックスが傾いてしまう恐れがあります。
なぜなら、通常の方向自由なキャスターは、シャフト軸と車輪の接地位置がオフセットしていて、カラーボックスの重みが掛かると車輪が倒れる方向へ力が掛かります。この力で両面テープは端から剥がれます。
車輪の接地部とキャスターのベース重心が一致した、ボールキャスターを使うようにしましょう。
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