カラーボックスでテレビ台ができないかな?と思ったことはありませんか。
収納に便利な定番家具ですが、縦横が直角に組み合わさった箱なので、いろいろな使い方が考えられます。
テレビを載せたら、カラーボックスの中のレコーダーとケーブルをつないだり、レコーダーの電源コードも繋ぎたいですよね。
でも、カラーボックスを組み上げると、普通はすきまがなくできあがるものです。
カラーボックスを傷つけずに、配線をつなぐ方法はあるのでしょうか。
背板を加工してしまう
カラーボックスを組み立てるときに、背板は板材の溝に合わせてはめ込む方式が主流です。
背板があると、テレビとビデオデッキの間が仕切られてしまうわけですが、
ならば、背板を少しずらしてすきまを空けたり、背板の角をカットしてケーブルが通る穴をあける方法でも良いでしょう。
背板を取ってしまうと?
もし、この背板を取ってしまったらどうでしょうか。なければ配線の問題は起こりません。
実は、背板を取ってしまっても問題ありません。
カラーボックスの素材は、繊維板(MDFやパーティクルボード)と呼ばれる軽い板が使われることがほとんどです。断面も綺麗で、ささくれだって衣類を傷つけることもありません。
軽いなら弱いのかな、と心配になるのですが、背板があろうとなかろうと、この繊維板の強さはなかなかのものです。
縦板にある荷重をかけたときに、板がくにゃっと曲がる、またはバキっと折れて曲がるときの限界値は、必要な強度パラメータがあれば計算できます。
では、縦板の高さを450mmとします。テレビ台にするためカラーボックスを横倒しにすると、このくらいの高さになります。
板厚は一例で12mmとした時、計算した強度は
- 板の幅(奥行き):450mm→1,920kg
- 板の幅(奥行き):300mm→1,290kg
- 板の幅(奥行き):150mm→640kg
となるのです。
もう、人の重さを超えて余裕な強度を持っています。テレビ程度のものを載せても曲がったりはしません。
実際はカラーボックスは箱状に組んでいますので、地震などの揺れがくると背板がない分、水平にゆれて平行四辺形に変形して、板と板の継ぎ目に力がかかります。
継ぎ目の強度が問題ですが、とはいえ十分な強度はありますので、少しの地震で心配することはありません。
縦板からずらさない
この板は上からの力に強いのですが、側面からの力には弱いです。
テレビを縦の板からずらして置くと、テレビの重量を受けた平面部がへこむ可能性があります。
テレビの重さは、縦の板にのっかるように、調整しておきましょう。
液晶テレビによっては、脚がスリムになっていて、脚の下に局所的に力がかかる場合もあります。
その場合は、力の集中を緩和するため、下に別の堅い板を置きましょう。