回答:
合計の重量が10kg程度なら問題ない。
解説
ロードバイクやクロスバイクに乗っている方は、賃貸やマンション住まいで収納に頭を悩ませているのではないでしょうか。屋内側に収納したいとお考えのかたもいると思います。
ディアウォールやラブリコを使って、屋内の壁際などにフックで掛けて収納するとした場合、自転車の重量で崩れたりしないか心配です。そこで、構造計算を行い一覧にしました。
ロードバイクなどを天井近くに掛ける
市販の自転車用のフックは金属製で耐力がありますので、そこは無視できます。2×4材を床と天井に突っ張る場合、自転車の重みで突っ張った接点が外れる、つまり崩れる力がかかる可能性があります。
自転車の重量を10kgとし、フックの出っ張り長さ(=フック固定部から自転車を掛けるところまでの直線距離)と固定部の高さを変数として、崩れる力を計算してみます。2×4材を突っ張る天井高さは2,400mmとします。
崩れる力はどこまで耐えれば良いかを考えるにあたり、
ディアウォールが突っ張る力→10kg
ディアウォールと天井の摩擦係数→0.5
とし、10kg×0.5=5kg (49N; ニュートン)の力を計算上の限界とします。
表の中の単位はNです。
フックの張り出し長さ | フックの床からの位置600mm | 1,200mm | 1,800mm | 2,100mm | |
SPF 2×4 | 150mm | 6.8 | 9.1 | 6.8 | 4 |
200m | 9.1 | 12.2 | 9.1 | 5.3 | |
300mm | 13.7 | 18.3 | 13.7 | 8 |
49Nの計算限界に対し、結構なオーバーハング状態のフック出っ張り300mm、天井近くの2,100mmに自転車を掛けてもまだ余裕があります。実際は安全率を見ておく必要があり、半分の約24Nぐらいをボーダーラインとしたいところですが、それでも問題ないでしょう。
ただし前提条件として注意して欲しいのは、10kg以上の力で突っ張る点です。
ディアウォールは施工の位置、木材のサイズによって、突っ張ったとしても不安定になることはよくあります。突っ張る天井と床には、下地があり安定した箇所を選び、安全な柱を立てるようにしてください。
突っ張って安定するのか不安な場合は、ラブリコアジャスターを使うほうが良いです。ラブリコは天井とラブリコ本体が壊れない限り、突っ張る力を相当大きくにすることができます。
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