ディアウォールの説明書を基に失敗しやすい点を教えます

ディアウォールの説明書を基に失敗しやすい点を教えます

製作例がSNSに多く見られる、DIY部品「ディアウォール(diawall)」がついて、説明書の記載から失敗しやすい点を説明します。

特長

木材を設置場所の高さより45mm短くカットし、取り付けたい壁に突っ張って、柱の完成です。高いところに登ったりすることもなく、とても簡単です。

メジャーを使って天井高さを測るときに、失敗しやすい点があります。柱を立てたいところで、垂直に高さを測らないといけませんが、なにも目印がないとメジャーを垂直にできません。もし垂直でないと、実際よりも天井の高さを高く見積もってしまい、2×4材が予定よりも出っ張り入らなくなります。

自分だけの作業で慎重にやりたいならば、一時的に天井からおもりを縛った糸を吊るします。糸は重力で垂直になりますので、この糸に沿ってメジャーをあてます。

設置場所の注意点

勾配のある天井等、床と天井が共に水平ではない箇所には設置しないこと

軟質材や、不安定な天井・床には設置しないこと

垂直方向のみに使用し、落下の恐れがあるため水平方向には絶対に使用しないこと、が挙げられています。

とくに、不安定な天井に設置しないという注意点が大事です。天井には、電灯がぶら下がっているぐらいだから強いのでは?と思うかもしれませんが、天井の大部分は裏がスカスカで、ディアウォールの突っ張る力に耐えるほど強くありません。必ず、天井裏に構造材が通っているところを狙います。

設置作業の注意点

下パッドがゆるくて脱落する場合は、隙間に紙等を挟み、仮止めすること、

設置後にぐらつきが大きい場合はいったん外して調整スペーサーを下パッドに挿入し、ばねの力を調整すること、が、作業の方法として述べられています。

下パッドは凹形状になっているので、付属の調整スペーサーだけでなく、他の硬いプレートでもずれることがなく代用が効きます。

設置した後、絶対にしないこと

人が登ったり、とびらや手すりを取り付けたりする等、体重がかかるような行為・用途は非常に危険、絶対にしないこと、が記載されています。

バネでささえていますので、ヒトの体重に耐えるほどの摩擦は得られません。特に、設置した後は上の方に横向きの力をかけないように気を付けます。

本製品の推奨しない使い方

耐震補強目的での使用、重量物や壊れやすい物、貴重品を設置・施工しないこと、が記載されています。

本製品は壁際以外で使用しないこと、ものを載せる板のはみだしは40mm以下にすることが示されています。40mm以下となると、本のはみ出し程度が限界です。衣類や服飾品、趣味の物品などをフックで吊るす時も、40mmを超えないように注意します。

基本、モノを載せた上で全体の重心が2×4材の中心から大きくずれないように、との注意点です。重心がずれなければ、重いものを載せても安定して立ちますが、重心がずれると軽いものを載せていても不安定になります。