ダイニングベンチを木材で作りたい、その方法は?

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SNSで素敵なインテリアを眺めたことがある方の中には、ダイニングでベンチを使っているお宅を見たことがある人もいるかもしれません。

家族が増えても、友人を呼んでも、ダイニングベンチなら対応できます。木のテイストもあたたかく、ダイニングにいるのが楽しくなることでしょう。

ダイニングベンチは、ネットで探すと構造もシンプルに見えて、自分でも作れそうに思います。どのようなところを気を付ければ良いのでしょうか。

安定させること

基本的に、ベンチ板をうまく支持してあげればよいですが、安定させることが大事です。

公園のベンチのイメージですと、プラスチック板と鉄パイプの脚を組み合わせたり、コンクリートの脚に枕木風の木材を載せたりして、脚がしっかりしています。

ベンチ板に、二枚の板、または4本の脚をつけると、横から見て平行四辺形のようにゆがんで倒れる恐れがあります。

これは、脚が平行になっているのが主な原因です。対策として、脚は縦横に直角を作るように組み合わせるか、難しければ互いに斜めになるように配置します。

脚の板を、漢数字の八や、カタカナのハの字を描くようにななめに取り付ける方法もあります。斜めに付ける場合も、それぞれに板に直角な板をサポート材として取り付けると良いでしょう。

たわまない厚みにすること

人が座ると体重がかかるため、どのくらいたわみが生じるか、事前に知っておきたいですね。たわみは計算で求めることが可能です。

板に対し、どのくらい重みがかかるかはケースバイケースです。計算をシンプルにするため、典型例として60kgの大人が二人、中央に載ったとして、120kgが掛かるときの試算にします。なお、実際は重さが中央の一点に掛かることはありませんので、計算例は最悪値と思っていただければ良いです。

板材の材料として便利な、パイン集成材とスギ合板、SPF材で、板材の幅と厚みを変数として、たわみを試算してみます。

パイン集成材

奥行450mmの場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。

奥行450mm 板材の支点間の距離
板材の厚み 900mm 1200mm 1800mm
24mm 4.2mm 10mm 34mm
32mm 1.7mm 4.2mm 15mm
40mm 0.9mm 2.2mm 7.6mm

板材が支持材に掛かる位置を支点とした場合、支点間の距離が広くなると、たわみに弱くなるため、板材を厚くする必要があることを示しています。

奥行600mmの場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。

奥行600mm 板材の支点間の距離
板材の厚み 900mm 1200mm 1800mm
24mm 3.1mm 7.5mm 26mm
32mm 1.3mm 3.2mm 31mm
40mm 0.7mm 1.7mm 5.9mm

450mmの時とおおむね同じで、板材の幅を狭めるか、厚みを厚くするかのどちらかです。

では、幅900㎜で厚みが40mmの組み合わせしか無理なのでしょうか?それは違います。ベンチ板の両端の脚の他に中央に脚をつけると、支点間の距離は半分になります。1,800mmの板を使っても、900mmの数字を見てあげれば良いです。

重みを半分で見積もっても、許容度は変わります。重量を60kgとすれば、32mm厚の集成材でも、たわみは約半分の0.7mmに抑えられます。

スギ合板

奥行450mmの場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。

奥行450mm 板材の支点間の距離
板材の厚み 900mm 1200mm 1800mm
24mm 10mm 24mm 83mm
32mm 4.3mm 10mm 35mm
40mm 2.2mm 5.3mm 18mm

スギ合板はたわみ的に厳しいですね。座った部分がたわんでしまうため、板材の幅を狭め、座る人も限定する必要があります。

奥行600mmの場合の試算です。たわみが1mmのラインで良否を分けてみます。

奥行600mm 板材の支点間の距離
板材の厚み 900mm 1200mm 1800mm
24mm 7.6mm 18mm 63mm
32mm 3.3mm 7.8mm 27mm
40mm 1.7mm 4mm 14mm

450mmの時とおおむね同じで、まずは板材の幅は狭めに、厚みも大きく取ります。スギ合板は最大強度で比較すると、集成材にはかないませんので、大柄の大人が座る場所には使えないかもしれません。

SPF材

SPF材は、ツーバイフォーやワンバイフォーなどのサイズが決まった規格モノです。規格値ごとにたわみが最大1mmになるところを限界点として、早見表にしました。

板材の支点間の距離
厚み×奥行 900mm 1200mm 1820mm
2×8 (38x184mm) 2mm 4.8mm 17 mm
2×10 (38x235mm) 1.6mm 3.8 mm 13mm
2×12 (38x280mm) 1.3mm 3.2 mm 11 mm

上記の表の応用として、横板の奥行を2倍にした場合、たわみ量は単純に2分の1になります。しかし、4×8などのSPF材は重くて扱いが大変です。

脚を増やして支点間を900mmに狭め、60kgの体重の人が乗るようにすれば、2×10や2×12でも使えます。

まとめ

座る人の体重にあわせてベンチ板を選びますが、家族は成長しますので余裕のある厚みの板を選んでおくほうが安心です。更に横に広いベンチが必要な場合、強度があるパイン集成材の厚いものを使うと良いです。

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