回答:
手書きやオフィスソフトなどで書くと良い。設置箇所のサイズ間違いや木材の買い間違いを防ぐことにも有効
解説
設計図のメリット
DIYの初心者が何か作品を作ろうと考えたとき、設計図は書いた方が良いのか、どうやって書くのかと戸惑うと思います。書かなくてもできるかな、と思いがちですが、設計図は作った方が良いです。
設計図を書くことのメリットは三つ
①頭の中でも考えていたイメージが間違っていないかわかる
②設置箇所や載せるものを採寸を行う動機付けになる
③木材の買い間違いを防ぎ、最小の木材で済ませられるようになる
①DIYの作品を思い浮かべるのは楽しい作業です。メジャー(コンベックス)で寸法を測ったりして出来上がりを想像したりします。
しかし、実際に設計図にしてみることで、大事なことが見つかります。
(a)木材同士の接合部の形
例えば、木材同士を90度の角度で固定する時、木材Aと木材Bのどれの角が実際の直角になっていないといけないか、図面にすると正しく把握できます。
(b)木材同士の加工、締結の順番
カラーボックスのようなものを作るとき、中の板は先に取り付けるのか、枠ができてから後から取りけるのか、といった無理のない作業がイメージできます。
よくあるのが、順番を考えずに木材をビスで固定してしまい、後から部材が取り付けられない失敗です。
②家の中でも、幅や高さが同じのように見えて、それぞれ場所によって異なります。間取り図が同じ6畳となっていたとしても、微妙に寸法が異なることは往々にしてあります。
ですので、設計図のために必要な箇所の寸法を確実に測る動機が生まれ、失敗しなくなります。
③設計図で出来上がりの寸法イメージができたら、それを部品表に置き換える作業が要ります。設計図無しでこれを行うのは、買い間違いの元になります。
設計図から部品を考えると、最小の木材数や一番コスト的に効率的な切り出し方を見つけることができます。
設計図の書き方
初めは、白い紙に手書きで書いてみるのでも良いです。ラフな絵で寸法があっていなくても良いですが、ポイントはきちんと各所の寸法を書き入れることです。
数字を入れてみると、どこか矛盾していないかが判ります。
慣れてきたらパソコンのオフィスソフト、例えばエクセルやパワーポイントで書くのも良いでしょう。この二つは、画面上の図形の寸法を数字入力で設定することができます。例えば、2×4材の断面寸法の38mm×89mmといった長方形も、簡単に描くことができます。
より正確には、製図ソフトやドローソフトを使うのが良いです。正確な寸法を表示することに適したアプリケーションですので、長い木材や大きい板からの部材切り出しも正確に行うことができます。