
クローゼットは、家族用の住居はもちろん、シングル用の住居にも見られるようになってきました。
このクローゼットですが、収納スペースとしては大きい容量を持っている割には、洋服をかけることに特化していて、いまいち空間を効率よく使えていません。
クローゼットに棚を追加することができれば、衣類や小物の収納力があがります。
この記事では、クローゼットにDIYで棚を付ける方法を説明します。
クローゼットの特徴
クローゼット内は、ちょうど良い高さに洋服がかかるように、目線の高さにはハンガーポールが配置されています。
ここを避けて、棚を作るしかありません。
もっとも、棚にこだわらず、床に衣装ケースやカラーボックスをおいたり、市販の独立した棚をおいてホームセンターの多用途ボックスを綺麗に配置する方法もあります。
それでも、クローゼットの空間を横長に区切りたい方は、DIYに挑戦してみて欲しいと思います。
棚板の選び方
通常、家族用住居のクローゼットは横幅が広く、1m以上はあります。
この広い幅に渡す棚板も大きくなるため、棚板の両端のみを固定した場合は、物を載せた時にたわみやすくなる問題が起こります。
そのためにとれる方法は二つ、
強度の高い板を選ぶ
ランバーコア材などの合板か、元の強度が高い単板が良いでしょう。
あるいは、その他の木材でも厚みを稼ぐことで曲げ強度が高まります。
ただし、板が重くなります。板を買うときには、自分で作業ができそうな重さか、お店に足を運んで確認することをおすすめします。
自分の車を持っていても、大型の木板を買うときは車に入りきらないこともあります。ネット通販で手に入れるのもラクな方法です。
角材を使う

断面が長方形の角材を、短辺が上下になるよう配置すれば、上からの重みに対して強くなります。
角材を2~3本使って、クローゼットの横方向に渡してやり、その上に適度な厚みの板を張れば棚になります。
ちょうど、けが人を運ぶ担架を思い浮かべていただければ良いです。
板の中央部分は反りやすくなるため、初めの角材と直角方向に梁を入れておきます。
棚板の固定方法

普通のクローゼットは、全体の造りが木工造作なので、釘やネジを打つことができます。
棚板は、棚受けやL字金具を使って固定するか、角材を棚受け代わりにクローゼットの壁に固定し、そこにのせるようにします。
横幅が広い板を使うため、傾いて取り付けると両端の高さの差が大きくなります。
しっかりと床からの高さに印をつけて取り付ける、高さにあわせた長さの角材に棚板を仮に載せて、左右の高さを合わせるなど、対策を行ってください。
本棚として使うときは、本の重さで棚板の中央部が沈み込みやすいです。棚板の裏側には横幅方向に角材をビス留めして、沈み込まないよう補強するとよいでしょう。
賃貸の場合

賃貸の場合、クローゼットの中に釘やビスを打って、傷をつけることはできませんね。
そこで、手に入れた木材をアジャスターボルトで壁に突っ張って、浮かせるようにします。
具体的な作り方は、ランバーコア材の断面にアジャスターベースをそれぞれ二か所取り付けます。アジャスターベースにアジャスターボルトを取り付け、壁に向かって突っ張ると浮いた状態になります。

このとき、クローゼットの内壁でペコペコとたわまない、強度が高いところを突っ張ってください。
アジャスターボルト、アジャスターベースはホームセンターで探すのも大変なので、ネットで買えるリンクを載せておきます。