純日本風の和室の天井はたわみやすいので慎重に突っ張れる場所を探します。天井にクロスが貼ってあれば、天井裏に下地があり突っ張れる可能性が大きいです。畳側は、固い板を挟んで突っ張ります。

解説
賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!
突っ張り式なので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけない!
という機能的なDIY部品「ディアウォール(diawall)」「ラブリコ(labrico)」「ウォリスト(walist)」が人気です。
この製品を使って、和室に柱を立てて収納を増やしたいと考えている方もいることでしょう。
しかし不安になるのは、天井がミシミシっとしなることです。
また、畳の存在も不安です。すべりますし、家具を置いたら畳がへこむ経験をしている方もいるでしょう。
和室の天井の構造は?
まず、純和風建築に限定した話から入ります。
和室の天井の高さは、家の中の他の廊下や洋室の天井より低く作ってあります。
その為、構造梁から離れた下方に和室天井用の梁(桟と呼ぶ)を別に作っています。
この桟は、設置される本数が少なく天井の支えとしては弱い構造です。通常、和室の天井板は薄いもので、重量を支える意味が薄いからです。
時代劇やアニメ、漫画で、忍者が屋敷に忍び込んで和室の天井板をずらし、和室を覗いたり和室へ忍び込んだりするのを見たことがあるかもしれません。昔から、その程度の薄い天井板なのです。
和室の床の構造は?
床面は、板の間に畳を敷きつめてあるでしょう。畳は、部分的に力がかかると凹みます。
そこで、突っ張るときは直接行わず、補強が必要です。
ディアウォールなどで突っ張れる?
ケースバイケースで一概に言えませんが、古い木造建築であればあるほど難しいのではと推測します。
純和風ではない普通の木造建築、鉄骨造りなどであれば、和室も洋間と同じような作りで、天井には石膏ボードとクロスを貼ってあると思います。
天井面が他の洋間と同じ高さの場合は、天井の下地も突っ張れる程度に強さがあると思います。
その場合は、下地をめがけてディアウォールを突っ張れば問題ありません。
補強する方法は?
桟と、隣の桟の間にかかるように板を渡す手もあります。
桟が下からの力にどのくらい強いかはその構造次第で断言できませんので、現物で試しながら慎重に施工してください。
畳への設置は、広めのたわまない木板を敷いて、さらに畳の表面で木板がすべらないようすべり止めをはさんだ上で、木板と天井の間を突っ張るとよいでしょう。