引越しや部屋の模様替えのタイミングで棚が欲しくなること、ありますよね。
そこでSNSでいろいろ商品の口コミを調べていると、意外とお洒落に手作りした人もいるとわかります。
TwitterでもInstagramでも、多くの人がDIYの棚ができた♪と載せています。ところで、棚の作り方を載せている投稿を見ても、
何か自分でもマネできるような気がしない
どこがコツでどこが失敗しやすいのかわからない
そんな方に向けて、木製の棚の作り方の基本と、手作りでおかしやすい失敗のポイントを説明します。
床置き棚の作り方
まずは、床に置くタイプの棚の作り方を説明します。
特に重量がかかりやすい本棚を手作りする時は、本の重みを支えるため床置きにすると良いでしょう。
棚の材料は、主に、棚板と、棚板を保持する棚柱、棚板を固定する金具(棚受け)です。
棚板の選び方
棚板の材料は、載せるものの重さに合わせて選びます。
軽い小物を載せるつもりなら、棚板はMDFと呼ばれる木の繊維板で良いでしょう。100円ショップでも手に入ります。
もし、棚の幅を大きくしたいときはMDFではなく、もう少し硬い合板や化粧板を選択します。
本や漫画など、載せるものが増えて重くなる本棚なら、棚板は集成材や一枚板を選びます。板自体が重く、しっかりしています。
棚柱の選び方
棚柱は、断面が正方形の角材や、2×4のように断面が長方形の角材を選ぶとよいでしょう。
載せるものの重さに合わせて、角材の太さも増やします。よっぽど重いものを載せるのでなければ、一辺が2、3センチの角材で十分です。
床置き棚の構造

手作りが初めてだと、市販の棚を見たイメージで、棚板と支柱を直に固定すればよい?と思うかもしれませんね。
棚板と支柱を、直接ねじで固定するのは、初心者のうちはやめましょう。
ねじの打ち方ひとつで固定が弱くなり、棚がいろいろな方向に傾きやすく、とても不安定になります。
基本は、支柱の骨組みだけで自立するように、初めに骨組みを作ります。
骨組みだけで手を離しても立つためには、垂直な支柱のほかに左右の支柱を繋ぐ角材を追加し、立方体のようにします。
骨組みがフラフラと傾かないよう、ねじを打つ場所を増やしてしっかりと組みます。

棚板は、支柱に横向きに渡した角材に載せます。棚板を載せた後に、支柱や角材とねじで留めましょう。
ねじを打たず、接着剤で棚板を固定しても大丈夫です。
棚板と棚柱を直に固定するとき

スリムな本棚を手作りする時は、棚柱の骨組みでは高さと奥行きのバランスが悪く不安定になります。
この場合は、棚板を棚柱に直に固定するとよいですが、ねじで接合するのはやめ、棚受けを使って互いに直角に留めましょう。
棚受け金具を使うので、棚柱も金具を留められる広い幅が必要になります。そこで、棚柱ではなく側面も板を使います。
棚板を側面の板にそれぞれ固定すると、自立するようになります。
ただし、まだこの状態では左右に揺れやすくなることがあります。
その時は、更に背板を追加し、左右の側板と直にねじで留めて補強します。
こうして動きがだんだん制約されて、グラグラしなくなります。
壁付け棚の作り方
次に、壁につけるタイプの棚(ラック)の作り方を説明します。
棚の材料は、主に、棚板と棚板を固定する金具(棚受け)です。
可動棚にしたいときは、金属製の棚柱で棚受けの位置を自由に変えられるものも用意します。
壁付け棚の構造

基本は、壁に棚受けをねじで取り付け、その棚受けに棚板を固定します。
棚受けの間隔が広すぎると、棚板の中央部がたわむことがあります。その際は中央部に棚受けを追加しましょう。
棚受けは、壁の石膏ボードではなく、石膏ボード裏にある硬い下地の木や鉄骨と固定するのが安全です。石膏ボードは木ねじが効きにくく、棚受けの固定が不安定になります。
もし硬い下地に固定できないときは、普通の木ネジを使うのはやめ、専用の石膏ボード用ねじを手に入れて棚受けを固定します。
可動棚にするとき
金属製の棚柱は、下地の材料に確実に留めましょう。
可動棚は、ついつい棚板の数を増やしてしまう恐れがあり、棚柱は大きな重量を支えてあげる必要があります。
誤って石膏ボードに留めないよう、下地の位置を下地センサーなどの工具を使って特定し、作業をしてください。
まとめ
棚の作り方でのポイントをまとめます。
床に置く棚は、棚板をつけなくても自立するように棚柱を支えること
棚板と棚柱は、棚受けを使って固定すること
壁につける棚は、硬い下地を狙って固定すること
基本の作業を何回かこなすと経験値が積み重なって、他の家具を作るときも
どう固定するとよい?
どういう材料を使えばよい?
と、応用が利くようになります。
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