トイプードルやチワワなどの小型犬と室内で暮らしている場合、椅子やソファなど、人からすればどうってことない高さの昇り降りが難しかったり、ちょっと危なっかしいと思うことがあります。
ペットが昇り降りするには難しい段差には、あらかじめスロープを置いてあげると安心です。
少し高さのある家具と床面の段差をなくすスロープを、すのこで作る方法を説明します。
ポイント
すのこスロープを作るときのポイントは二つあります。
板の隙間をなくす
どこに足をかけても安定させる
板の隙間をなくす
売られているすのこは通常、収納に使うので、空気の流れをさえぎらないよう、板と板にすきまがあります。
スロープにするときには、すきまがあると危ないので、すのこを分解して板を整列させ、ぴったりとくっつけます。
板を並べた後、裏面からタッカーを打って連結するとよいでしょう。
すのこ板は薄く長いので、スロープにするにはたわみやすいのも問題です。
すのこ板を連結したあと、両端の板には長手方向にたわみ防止ので角材を打ち付けましょう。
そして、長さ方向の半分くらいの位置に、たわみ防止の角材と連結する横向きの角材をビスで止めましょう。
ちょうど、アルファベットのH字になるようにします。
安定させる
安定させるには、スロープの上端、下端がそれぞれ、家具と床にぴったりとついて、重さを支えてくれると良いです。
しかし例えば、ソファにスロープを載せてしまうと、ソファに沈み込んで、動いてしまい危ないです。
そこで、家具に載せないまま傾きが維持できるよう、スロープ自体の脚で傾斜をつけます。脚は、スロープの上方と下方の二カ所に付けます。
普通なら、すのこ板と脚はビスで固定するのですが、スロープ面をワンコが歩行することを考えると、表面にビスが見えているのは危険です。木材同士は接着するほうが安全です。
脚に使う木材は、接着することを考えて、接着面が広い、厚みがある角材やブロック材を使うとよいでしょう。
すのこ板と脚が接触しない部分があると、その板だけが荷重をうけて壊れやすくなりますので、気をつけましょう。
表面の処理
すのこの板は、表面がすべりやすくできています。これはスロープには向いていません。
すべり止めの処理として、ざらざらしたもの貼ると良いです。たとえば、紙やすり(サンドペーパー)です。紙やすりで板の表面を直に荒らしてあげてもよいです。
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