電子クラッチの付いたドリルドライバーとは何ですか

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回答:
トルクセンサで精密にトルクを追跡し、電子制御で指定のトルク値に達したらモータを止める機能

解説

電子クラッチは新しいクラッチ?

モーターの回転とビットの回転とを連動させるクラッチ、このクラッチの仕組みが新しくなった、と言うのは言い過ぎです。クラッチの機械的な仕組みは受け継ぎつつ、電子制御により細かなトルク制御を実現したものです。

従来のドリルドライバーでは、トルク値の設定はビットチャック部の近くについた、ビット軸と同一の回転ダイヤルで行っていました。トルク制御の細かさも15~20段階が多いです。

このダイヤルには、クラッチ機構の一部部品に押圧をかけるばね力の大小を決める機能があり、ダイヤルがビン容器のネジ蓋のように前後位置が微動することで、ばねの縮み具合を変えるようになっています。アナログなやり方ですので、トルク制御値の確度にはやや心もとないところはあります。

ネジ締めの時に発生するトルクが一定を超えると、ばねの押す力でクラッチが切られます。モーターは回りっぱなしですが、クラッチ機構が空回りするときの「カカカカ・・・」のような音が聞こえます。

電子クラッチはモータを止める

電子クラッチを搭載したドリルドライバーは、デジタル数値でトルクの段階を決めることができます。トルク設定の細かさは40段階を超える機種もあります。トルクセンサの検出分解能がよいほど、細かくトルクを決められます。

機種のカタログには最小・最大トルクが記載されており、その範囲をどのくらい細かく刻むかということであり、制御段階が大きくなっても最大トルクの量が大きくなっているわけではありません。

デジタル数値で決めたトルク制御の水準を電子回路が記憶し、ネジ締め中にトルクセンサからのフィードバック値が決めた水準に達したら、モータ停止の命令を出してピタッと止めます。設定トルクに達したか否かでモーターを止める代わりに、機械的にクラッチを切ることはありません。

もし、設定トルクまでいつまで経っても達しなかったらどうでしょう。ネジ締めを行う相手の木が柔らかいという場合もありますが、基本的に締め付け力が低下しているということです。締め付けトルクの低下はバッテリーが弱ったときに起こりますので、トルク低下のアラームを発する機種もあります。

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