回答:
4極モーターは、以前の製品に比べて大きいトルクが得られる。
解説
4極モーターとは
電動ドライバーで回転を生み出すブラシレスDCモーターは、回転する中心軸(ローター)に永久磁石がついており、周りを取り囲む電磁石の磁界の変化に合わせて、引力と反発力の力で動きます。
電動ドライバーには、昔は2極モーターが使われていました。磁石のN極とS極が一つづつで2極です。
NとSの一対の永久磁石がついたモーターの中心軸が、交互にSとNに変わる電磁石に引き寄せられ、そして反発しながら同一方向に回ります。
4極モーターは、NとSの永久磁石が二対組合わさったローターが周囲の電磁石が作る磁界によって回転します。永久磁石の数が増えたため、取り囲む電磁石の数も増えています。
2極よりもローターの磁石と周囲の電磁石が引き合う・反発する数が増えますので、トルクが大きくなります。
デメリットは
二極モーターは、回転を速くできます。電磁石がSとNを一往復変化すると、180度の回転を得ることができます。(※)
四極モーターは、同じモーター制御のままだと2極モーターの半分の回転速度になります。電磁石が6コイルだと電磁石がSとNを一往復変化しても60度の回転にしかなりません(※)。モーター制御の高速化も実現する必要があります。
しかしエレクトロニクス部品の高速動作化のおかげで、4極モーターのドライバーが2極モーターの以前のドライバーより速度が劣っていることはありません。
ご注意ください
文中に※で示しました説明は、わかりやすさを重視し単純な表現に置き換えていますが、ブラシレスDCモーターの回転動作はもう少し複雑です。
電動ドライバーの製品仕様についても、モーターの仕様通りに回転速度やトルクを決めるわけではありませんので、2極と4極で回転速度やトルクが変わらない製品もあります。
コメントを書く