回答:
しっかりと床と天井に突っ張っていれば、日常の力では問題ない。地震の時は床天井のゆがみにより一概に言えない。
解説
ディアウォールやラブリコを使って、壁際に2×4材を立てておしゃれな収納を増やしたいと考えている方も少なくないと思います。中には、壁際ではなく部屋の中央に柱を立てる方もいるかもしれません。
部屋の真ん中に立てるとき、気になるのは人が寄りかかったり、物が当たったりしたときの力で倒れないの?ということでしょう。そして、地震の時にどうなるかです。
基本的にしっかりと床と天井に突っ張っていれば、普通の使い方では問題ありません。
どのくらい左右の力に耐えるか
左右方向の力はどこまで耐えられるか良いかを考えるにあたり、
ディアウォールの突っ張りの力→10kg
ディアウォールと天井の摩擦係数→0.5
とし、10kg×0.5=5kg の力まで耐えると考えます。
天井高さが2,400mmとした場合、天井の滑りが始まる力は、以下のように計算できます。力点と支点(天井)の位置関係からてこの原理が作用します。
高さ1,200mmの力→5kg/(1,200/2,400)=10kg
高さ600mmの力→5kg/(600/2,400)=約20kg
高さ1,800mmの力→5kg/(1,800/2,400)=6.6kg
※この時の計算上は、床面は滑らない場合と仮定しています。後述します。
天井から近い方に左右の力を掛けると、6.6kgというより小さい力で滑るということを示しています。一方、実用で起こりやすい、小さい子供が寄りかかったり、足を引っかけたりという床面近くの力に対しては、あまり問題にならないといえます。
床面側の滑りは上記の計算とは反対になります。が、床面側は2×4材の自重や、横板に載せたものの重量がかかり、床にかかる力は10kgよりも大きいため摩擦力は5kgよりも大きくなります。より安全側になります。
ラブリコを使う場合は、突っ張りの力が更に強いため、より安全性が増すでしょう。
地震の時
地震のパワーで部屋が瞬時に平行四辺形に歪みますので、突っ張りには厳しい動きです。斜め天井に突っ張っているのに近くなります。
平行四辺形になると滑りが誘発されますので、両面テープでの接着や、防振ゲルによる歪吸収の力を使って備えるのが良いでしょう。
コメントを書く