ハンガーラックは、衣類収納に必須のツールだと思いますが、ニトリやホームセンターで選んだものに満足していない方、いらっしゃるのではないでしょうか。
賃貸に一人暮らしの方や、夫婦二人のカップルなど、部屋のインテリアを自分らしいテイストに揃えているならば、ハンガーラックもおしゃれにしたいですよね。もちろん、無印、IKEAなどで選べばお気に入りが見つかるかもしれませんが、それはそれで結構な価格になることもあります。
一昔前に立てられた賃貸ですと、押入れ以外の収納が少ないことがあります。そうなると、押入れをクローゼット代わりに転用できると良いのですが、よく見かける横に突っ張るタイプの市販ハンガーラックは、吊るしたい洋服が洗練されているのに、野暮ったい感じです。それならば、自分のアイデアを形にする、手作りのハンガーラックに挑戦してみてはいかがですか。
ハンガーラックの手作りは、構造を単純にすれば簡単です。自分らしい、好みのテイストを実現しましょう。
ハンガーラックの基本形
市販の金属製のハンガーラックや、作り付けのクローゼットのハンガーラックように、すべて同じようにしようとすると、結局高くつきます。なぜなら、ハンガーポールを保持する支柱や、ポールを受ける金物を固定するための側板など、箱のような枠組みを作らないといけなくなるからです。
おすすめしたいのは、折り畳みハンガーラックと同じように、ポール受けと木製の支持枠を手作りすることです。支持枠の上にポールを載せるだけで、ハンガーラックになってしまいます。
木製枠で開閉の仕組み
木材で、長方形の木製枠を二つ作ります。枠は、小さいほうが大きいほうにちょうど入れ込める程度のサイズにします。両方の木製枠をぴったりと合わせた状態で、外枠から内枠へ向かってビスを打ち、互いに接合された状態にします。
この二つの木製枠は、押し開くように力を入れると互いに角度が付きます。これで、ハンガーラックの支持枠はできました。
ポールを置けば使える
ハンガーラックにするため、ポールを支持枠のV字の部分に載せます。ポールを載せる位置は使い勝手に影響するので、自分が使いやすい位置を選びます。押入れの上段で使う時は、たいていポールの下側からハンガーを掛けに行くので、木枠との干渉はあまり気にしなくても大丈夫です。
決まったら、それ以上支持枠が開かないよう、床面側の木材同士をネジフック・チェーンで結びます。
市販のハンガーで使われるポールはステンレス製が多いと思います。自分らしいクールな仕上がりにするため、スチール製の塗装ポール、樹脂製のポールなど、お好みのものを選びましょう。
市販のハンガーラックは、処分するときに結構大変で、粗大ごみになってしまうこともしばしば。手作り品であれば、心置きなく細かく分解できます。しかしハンガーポールに限れば、ステンレスやスチールは分解も難しいため、樹脂や木材で代用しても良いでしょう。
ハンガーラックのポールにするためには、ハンガーがストレスなく掛けられるように、外径がφ38mm以下にしておかなくてはいけません。望ましくは25~32mmです。
樹脂のポールでも、肉厚があれば曲げに強いので、代用できます。
木材の場合、SPF材の19mm角材は曲がりやすいため、SPF材の19mm×38mm角材、SPF材以外で杉やヒノキのφ25、φ32丸棒をポール代わりにすると良いでしょう。
うまくいったら、押入れに設置しましょう。
使用上の注意
市販品のように重たくしませんので、その反面、掛ける洋服が偏ると倒れます。
ポールの中央部から洋服を掛けるようにし、全体に均一に洋服の重みがかかるようにして使いましょう。
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