組立ハンガーラックのネジが入らない時の対処法

組立ハンガーラックのネジが入らない時の対処法

組み立て家具のネジが入らないときは、はじめはすべてのボルトをゆるゆるの状態で仮止めして、すべてのネジ溝に入ることを確認してから中まできつく締めるようにします。

解説

ハンガーラックのボルトはなぜ入らない?

無印やニトリ、IKEAのハンガーラックは、コストを抑えるためユーザーがボルトを締めて組み上げるようになっています。

売っているスチールの部品に、すでにボルトの穴が開けてある状態で納品されます。IKEAのムーリッグなども、ボルトさえ締めれば完成!という半完成状態で売られています。

ですが、最初のネジからきつく締めてしまうと、後半の方のネジは穴に入らなくなります。なぜなのでしょうか。

原因1:最初のネジがかたよっている

原因は、最初のネジの位置が、穴の中でかたよっているためです。

最初のネジはかたよっていても、他のネジがまだ刺さっておらず正しい位置がわからないので、そのまま締めてしまいます。

後半の方のネジは、スチール部品のネジ穴同士がずれてしまうため、ネジにとっては穴がせまくなり入らない問題が生じます。

対策として、すべてのネジをゆるゆるの状態で仮止めし、ネジ溝に入ることを確認してから中まで締めるようにします。

原因2:ねじの穴が小さく大きい力が必要

ネジの穴の大きさが元々ぎりぎりで、回すのに大きな力がいる場合があります。

ネジ穴加工の精度がばらつく、誤差が大きいなど理由はそれぞれです。

元の家具に添付されているねじ回しで力が入らない時は、オフセットラチェットドライバーを使ってみてください。

このオフセットラチェットドライバーは千円程度で売られています。

せまい箇所で通常のドライバーが入らないネジ締め用途に向けたもので、ネジの軸と持ち手が離れているため、てこの原理になって普通のドライバーよりも力がかかります

これならば、力が強くない女性や子供でも、力を入れてネジを回すことができます。

また、ラチェット機構はネジ締めでもネジ外しでも一方向にずっと回し続けるためのもので、意図した方向と逆向きには回せないようになっています。なので、左右反復動作を続けると、一方向にずっと回せます。

分解するときにも、長年使ってネジがサビてしまい回せなくなるので、また効果を発揮します。一つ持っておいて損はないでしょう。

ネジ頭部のくぼみが、六角になっているものもよく見かけます。このネジは六角レンチで回しますので、組み立て家具と一緒に、太い針金を直角に曲げただけような工具がついています。

六角のネジでも、ラチェット構造がついたラチェットドライバーならすいすいと締め込めます。

上記のオフセットラチェットドライバーでもセットのビットの中に六角のビットも含まれますので、セットで手に入れるとあとあとまで役に立つことでしょう。