広くない部屋だけど、なるべく大きいテレビを置きたい、そんな思いで押入れに置けるのでは?と考えた方もいるのではないでしょうか。

たしかに、押入れの間口は半間(約90センチ)もあり、40インチの液晶テレビも置けます。

ですが、押入れにテレビを置く前に気を付けて欲しいことがあります。

押入れの床が弱い

押入れは普通、太い木材を枠として作り中間部に補強を入れて、上に板を貼った構造になっています。

この板が薄いと、20キロもの重さがあるテレビの重さでたわんで、グラグラしてしまいます。押入れの奥にテレビを置く際は、平たい板を下に敷きましょう。これで重量が分散して、たわみにくくなります。

人が押入れに登る時は、押入れの上の段の縁に足をかけますが、ここには太い木材が使われています。テレビの脚も太い木材に載せれば、たわむことはありません。

ですが、あまりに縁に近いところにテレビを置くと、もし地震が起きた時に大事故になりかねません。奥に設置する方が無難でしょう。

コード、アンテナ線の配置

押入れにテレビを置いて、普段はふすまを閉めておきたいとき、アンテナの線や電源コードがふすまとはさまれて、傷ついてしまわないか気になります。

この場合は、ふすまの戸当たりに隙間クッションテープを貼って、アンテナの線を取り出す部分だけ切り欠きを付けましょう。

元々、隙間スポンジテープは戸当たりの音をへらすためや、すきま風を防止するためのものです。ですが、ふすまが完全に閉じるのを防ぐため、引き出したコードの保護にも役立ちます。

隙間テープは、アンテナ線の太さに応じて、重ね張りをして幅を調整します。また、ふすま側にも、コードと当たる高さにクッションテープを貼ると良いでしょう。