カバーしなくてもよい処理は、飛び出た釘の先端部分をハンマーで左右から叩き、L字型に曲げる方法です。ただし木ネジは曲げることができないので、先端をグラインダで削るか喰切でカットします。残りの部分は、肉盛りができる接着剤でカバーします。
(飛び出し部分は喰切で切断し、安全になりました)
解説
釘を打ち込んでいるとき、少し曲がったかなぁと思っても修正が効かず、木の外に先端がでてしまったり、
木ネジの長さが意図したより長く、先端が表に出てしまったり、
木材同士を固定してしまった後に、出てしまった先端を元に戻せませんね。
良い方法はないのでしょうか。以下で説明していきます。
釘が飛び出たときの処理は?
飛び出し部分は、肌や服を引っかけたりする恐れがありますので、カバーが必要です。
まずは、ハンマーで左右から叩いて、L字型に曲げます。
曲げた後は、木材に埋め込む要領で上から叩いてしまいます。
埋め込んでも飛び出しがまだあるときは、木材用接着剤を盛って突起部をカバーします。
木材用接着剤をチューブから手ごろな紙の上に出し、粘度が上がってきたらつまようじ等を使って取り、とがった箇所に盛ります。
粘度が上がるのを待つのは液だれを防ぐためですが、粘度が上がる時間が長すぎるときは、多用途向けの二液性接着剤を使うと早く済みます。
ネジが飛び出たときの処理は?
ビスは曲げにくいので、飛び出た部分をグラインダで削り落とします。
釘の場合も、見栄えを気にするときは削り落とすほうがよいでしょう。
電動グラインダをもっていない場合、飛び出た部分をニッパーで切り落としましょう。
焼き入れしてある釘やネジで硬度が高い場合、ニッパーでは作業が大変ですので、喰切(釘切り)という専用工具を使います。
喰切
ホビーや日曜大工などに。針金の切断や釘抜きに便利です(軟鋼用)
喰切は使う用途が少ないのでは、と思ってしまいそうですが、切断刃の硬度がとても高いのでいろいろと切れます。
長いネジを切って短いネジの代用にしたり、チェーンを切ったり、硬質プラスチックをゴミに出すとき、細かく割るときの割れ目の起点をいれたりできます。
飛び出したところをニッパーや喰切で切ったあとは、切断したところが少し山型にとがりますので、サンドペーパーで滑らかにします。
とがっているところは衣類をひっかけてしまう恐れがありますので、木材用や多用途の接着剤を肉盛りしてカバーしましょう。
釘やネジが飛び出したところに水がかかる恐れがあるときは、木材用接着剤は強度が持ちませんので使えません。
代わりに、合成ゴム系の接着剤を盛ってください。