基本は釘抜きハンマーを使い、釘の頭と木の隙間を拡げながら抜きます。釘抜きが手元にないときはニッパーで釘の頭を少し浮かし、マイナスドライバーの先端で更に浮かせた後、ペンチ等でつかんで抜きます。 もし釘が折れて頭が飛んだ場合も、胴体が突き出ているならペンチなどでつかんで真っすぐ引っ張れば抜けます。 胴体まで埋まって抜けない釘は、更に打ち込んで目立たなくしてします。
(釘を抜くならこれ一本で解決)
解説
釘を打つことはよく準備していても、釘打ちに失敗して、やり直しのため抜く時の準備はしていなかった。。。
そんなお困りの方がいるかもしれません。
釘の抜き方って道具があれば簡単なの?釘抜きなしなら何で代用するの?
以下で説明していきます。
釘の抜き方は?
一旦木材に打ち込んでしまった釘を抜く方法として、最初に使う道具は釘抜きです。
手持ちのハンマーの逆端が、カーブした先割れの釘抜きになっている場合は、その釘抜き部分を使いましょう。
釘の頭の下と木のすき間に差し込むように、釘抜きの刃の部分をひっかけます。
ひっかかったら、釘の頭を引き上げると抜くことが出来ます。
釘抜きハンマーを持っていないときは、単独のバール(釘抜き)を使うと良いでしょう。どちらも100均で取り扱っていることがあります。
もっとも…100均の安い工具よりやや高くても、耐久性があり精度も高い、造りがしっかりした工具を相棒にしてほしいと思います。
釘抜きがないときは?
釘抜きを持っていないときは、切断工具のニッパーで代用します。ニッパーの先端の刃の部分は、釘抜きの刃の部分と同じ構造です。
ですが、ニッパーは鋼線や動線、プラスチックを切断する用途のため、刃が薄くできているので、釘の頭をこじって抜く作業には向いていません。
なので、ニッパーを使うのは一番最初に釘の頭を少し浮かせるときだけで、マイナスドライバーが入りそうな程度に浮いたら工具を交代します。
次は、マイナスドライバーの先端をすき間に差し込んで、こじって更に浮かせましょう。
ペンチで頭がつかめる程度に浮いたら、最後はペンチでしっかりつかんで抜きます。
釘が折れて頭が飛んだときは?
トンカチで釘を快調に打ち込んでいるとき、あっ!ちょっと手元が狂った!!
多くの場合は、釘の胴体がぐにゃっと曲がってしまう程度ですが、運が悪く釘が折れることや、頭だけなくなって埋まってる状態になることもあります。
釘の頭が飛んだ場合、胴体が突き出ていて工具でつかめそうであれば、しっかりつかんで逆方向に抜きます。
胴体はギザギザがなく滑りやすいため、しっかりと工具で圧迫してつかむ必要があります。
工具も、力をかけやすい・かけにくい、と使い勝手が分かれます。
工具で圧迫しやすい順に、プライヤー(一番力が入る)⇒ペンチ⇒ラジオペンチになります。
もし胴体まで埋まっているなら、更にトンカチで打ち込んで目立たなくし、他のところに新しく釘を打ちます。
釘穴が気になる場合、木工用のパテで埋めると良いです。
隠し釘を抜く方法は?
もともと釘の頭をわざと飛ばす釘である、隠し釘を抜く場合。
釘の一部が外部に出てなければ、どんなテクニックも意味がありません。簡単に抜くのはあきらめるしかありません。
隠し釘が刺さった木材を、もう一度使うのか、傷めてよいのかによって抜く方法はわかれます。
もう一度使う場合は、時間はかかっても、見た目をきれいに復旧できるように釘穴を削ってひろげます。目的は、釘の頭を出すことです。
ですので、釘穴をドリルで広げるか、釘穴の左右に下穴をあけて隠し釘が外部に見えるようにします。
ラジオペンチでつかめる程度に見えてくれば、あとはつかんで抜きます。隠し釘は細く摩擦が少ないので、少しの力で抜くことができます。
作業用にできた穴は、最後に木工用パテで埋めておきましょう。
木材を傷めてよいとき
釘が刺さっている木材自体を、釘を引き抜く(浮かせる)方向へゴムハンマー等で叩いて、頭と木材に隙間ができるようにする方法も有効です。
一旦すきまができれば、釘抜きやバール、プライパーですきまの間隔を端の方から広げつつ、木材同士を離していきます。
プライバーと言うのは、ドライバーとバールの中間、良いところを取った工具です。先端に行くほど薄くなっておりすき間に差し込みやすく、しかも強度が強いのでこじって隙間を開けるのに向いた工具です。
こんな専門工具だけあってもねぇ、と思うかもしれませんが、他にもペンキなどの蓋開けや両面テープで付けてしまったものをはがすとき、特殊な例では自転車のパンク修理でタイヤをホイールから外すなど、くっついちゃったものをなんなくこじれる便利な工具です。