回答:
木ネジをなめたとき、なめたネジはずしビットに頼る。ナベねじやトラスねじであれば特殊ペンチ・ネジザウルスに頼る。どちらも持っておいて損はない。
解説
木ネジをなめたなら
木ネジは木材の締結用に最適ですが、やや強度に劣ります。
木ねじは熱処理されていないため、あまり堅い木材に使うと折れたり、ネジ山をなめてしまう場合があります。
木ネジの頭をなめる、なめたというお困りは、トルクフルなインパクトドライバーをお使いの際にしばしば起こります。
逆に、インパクトドライバーを持っている中級以上のDIY愛好者なら、家にあるもので何とかなめたネジを回せないかと時間を浪費するよりも、便利な工具を使う方が早いです。
三種類の優秀な工具を紹介します、抜く必要性とコスパを考えて選ぶと良いでしょう。
工具の名称、通称、商品名 | 価格帯 | 手作業が可能か | 他の工具が必要か | 電動工具が必要か |
---|---|---|---|---|
貫通ドライバー、インパクトドライバー | ~999円 | ◯ | カナヅチ | 不要 |
なめたネジ外しビット | ~1,999円 | × | 電動ドライバー等 | 必要、電動工具用の特殊切削工具のため |
ネジ頭を把持して抜く特殊工具 | ~2,999円 | 〇 | なし | 不要 |
インパクトで逆回転する特殊ドライバーで回す
ドライバーの先端から柄の部分まで、ドライバー胴が貫通している種類の貫通ドライバーには、柄の先端をカナヅチで叩くと衝撃で小さい角度だけ逆回転するネジ外し専用のものがあります。
・ベッセル/VESSEL 貫通ドライバー メガドラインパクタ
・ANEX ねじ取りインパクト
などがあります。
固着して回せない固いネジを緩めるためのものですが、ドライバー先端に刃が切ってあって逆回転と同時になめたネジ部に刃を入れてぐいっと回すことができます。
なめたネジでも、まだネジ頭の金属が錆びておらず新しいネジ刃を切れるものは、こちらを試しましょう。
ちなみにハンマーで叩くため、なめたネジが取りついている機器に振動が行きます。精密な機器の場合はこの方法はやめましょう。
なめたねじに逆ネジを開けて回す
ANEXブランドで出ている、M2.5からM8程度の細いネジに対応する、なめたネジはずしビットという工具でなめたネジが抜けます。
商品名は、なめたネジはずしビットの他に、ネジはずしビット(ベッセル, VESSEL)やなめたビス抜き(スターエム)などがありますが、どれも同じです。
ネジはずしビットは、通常ドリルビットと山の切り方が逆になっており、逆回転で先に進む機構です。
まず、なめたネジの中心付近にに、下穴ドリルで下穴を開けます。ビットを裏返して電動工具に取り付け、逆ネジ部を左回転(なめたネジを抜く方向)で下穴に打ち込みます。
なめたネジにかみつき始めたら、ゆっくりとトルクをかけてネジを抜き出します。
ねじ山外周をつかんで回す
ナベねじやトラスねじの場合、ネジが木材の上に出ていますので、つかむ力の強い特殊工具でネジ頭の外周をつかみ、回すことができます。
ロッキングプライヤー・ネジアンギラス
ロッキングプライヤー(バイスプライヤー)は、その名の通り、バイス(=万力)として強力につかみ続ける目的の工具です。しかし、ネジトラブルにも活躍します。
なめたネジを取り外せる便利工具達!
バイスプライヤーは、本来溶接等でクランプとして使用することが目的の工具です。
おまけとしてネジ取りが機能がついていますが、むしろこの使い方が一般的?!えんじょいふる
ホームセンタージョイフル本田
ネジの胴体をがっちりとつかみ、逆回転させて抜きます。
ロッキングプライヤーの特徴として、つかみに行く間は緩む方向へ動かせず、あらかじめ設定した範囲ではつかめばつかむほど締まります。緩ませるためには、解除レバーでロックを外します。
がっちりつかめる工具ですので、なめても怖くありません。ぜひどうぞ。
ネジザウルス
ネジザウルスは、通常工具とは異なり、把持部に摩擦力を高める構造の工夫が盛り込まれています。しかし、ロッキングプライヤーとは異なり、ネジをつかむ力は作業者の握力次第となります。
溝がなくなったネジでもOK!困った時のお助けツール
1.どんなネジでも外せます
2.タテ溝角度の最適化は国際特許取得
3.信頼できる数々の受賞歴あり
DIY愛好者には最終兵器といっても良い、優れた工具です。これでもダメなら、あきらめがつきます。
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