組立て家具のネジが入らない・途中で止まる原因は、穴の位置ズレか下穴のサイズ不足です。組立作業を進めるため、簡単に力が入るラチェットドライバーを使います。可能ならば電動ドライバーを入手すると作業が進みます。
(途中で止まるネジもラチェットドライバーで解消しました)
解説

ネジが最後まで入らないとき、にっちもさっちも行かなくて困りますよね。
無理して力づくでなんとかしようとすると、ネジの頭を壊しそうで怖いですし。
何か良い対処法はないのでしょうか。
以下で説明していきます。
あわせて読みたい
・100均で入手できる工具達、種類と名前・概要まとめ
・細いネジが中で折れた!良い取り方はある?
・錆びた木ネジが外れない!うまい外し方は?
・釘やネジの先が飛び出た!カバーしたいが処理の方法は?
・ネジで合板の木材が割れる!対処法は?
・業者にネジ外しを頼む前にご自分で出来ることを伝えたい
・木ネジが空回りする!ネジ穴を穴埋めする方法は?
ネジが入らないときの対処法は?
木工DIYでネジを打つ際にうまく入らないときは、柔らかい木材を使う場合を除き、あらかじめ呼び径より小さい下穴を開けましょう。
木ネジはネジ胴が太い、ピッチが短い特徴から木材と摩擦が大きいので、接合力に優れます。
そこで下穴がないと、これらの接合力を出す特徴がそっくりそのまま、最後まで入らない原因になります。
ドライバーの手回しはもちろん、電動ドライバーを使っても最後まで打ち込めないことがあります。
下穴を開けることにより、木材に負荷がかかり亀裂などが入ることを防げます。
ネジが木材の途中で止まってしまう場合も、一度ネジを抜いて下穴を開けなおすと良いでしょう。
組立家具のネジが入らないときは?

ニトリや無印良品、IKEA、東京インテリアの組み立て家具は、合板にすでにネジ穴が開けてある状態で納品されます。
ネジ穴も、キリ穴レベルの小さい穴にネジを切りながら締めこむ場合や、ネジ溝が切ってある穴、木ダボ穴の場合があります。
ネジ溝の穴やダボ穴の場合は穴は大きいのですが、それでも中まで入らない原因は接続する板同士の位置ズレのためです。初めのほうに締めたネジを一旦緩めて、目的のネジが入るよう微調整したら、すべてのネジを本締めします。
問題は、キリ穴レベルの小さい下穴が、メーカーの設計通りに開けてある場合です。
設計通りに下穴があってもネジが奥まで行かない!となると、そもそも普通の工具を使って手動で締めることを前提としたネジではありません。
これを機に、電動ドライバーを手に入れることをお勧めします。
組立家具には簡単な工具が添付されてきますが、ネジ締めをする数が多いと途中で疲れてしまいます。
サクサクと組み立てを終えるためには電動工具を使うのがおすすめです。
本格的な電動工具は価格が1万円以上して、すぐには手が出ませんが、ねじ締めに特化したペンタイプなら安く手に入ります。
例えばアイリスオーヤマは、ホームセンターの手頃な価格の日用品メーカーで有名ですが、アイリスが開発したミニタイプなら2千円台から手に入ります。
すぐに電動工具を買わなくても、まずはレンタルで試すことができます。
手回しで力が入る工具
本格的な電動工具は価格が1万円以上するため、そこまでお金をかけたくない方は、ラチェットドライバーを使ってみてください。
狭いところで通常のドライバーが入らないネジ締め用途に向けて、オフセットラチェットドライバーが千円程度で販売されています。
こんな見た目のドライバーですが、小さい力で大きい締め込み力を発揮します。
オフセットラチェットドライバーは、ネジを回すのはレバーの左右反復動作で行います。
回転軸から持ち手が離れているので、軽く回しても回転方向の力が入りやすいようにできています。
これならば、力が強くない女性や子供でも組立ができます。
組み立てるときだけでなく分解するときにも、長年使ってネジがサビてしまい回せなくなるので、また効果を発揮します。
一つ持っておいて損はないでしょう。
オフセットラチェットドライバーは、他メーカーでは板ラチェットと呼ぶ場合もあります。使い勝手に差はありません。見た目の好みや、配送の早さで選んで良いです。