回答:
壁の石膏ボードに木ネジを打っても固定は難しい、石膏ボード専用のアンカー付きネジを使用するか、ボードの裏の木材下地まで貫通して木ネジを打つ
解説
壁から白い粉が出る
木造建築物にはなくてはならない耐火目的の建材です。石膏は鉱物の一種で学校のグランドに引かれる白線の粉と一緒です。この粉末を主成分として固めてボードを作ります。
粉からできていますので、金属の木ネジを締め込むと削れて白粉が出る上に、削った場所はもろいので少しずつ大きいネジ穴が開きます。これでは重量物の固定はできず、使用中に木ネジが脱落する危険があります。
石膏ボード専用ネジ
ボードアンカー
普通のネジの外周にアンカー部を組みあわせた形状になっていて、ボードにアンカー部を差し込んだあとにネジを締めると、アンカーの途中が外径方向に広がっていき、ボード孔の内周を強力に押すようになっています。圧力が高まるので強度が出る仕組みです。
カベロック
先にロック用のビスをねじ込んでおき、その中心部に後からネジを占め込むと、ロックネジの先端がネジの圧力で外へ開こうとします。その力でボード孔の内周を強力に押すようになっています。そのため抜けにくくなります。
木材下地まで貫通させる
石膏ボードビス
石膏ボード用のビスがあります。ボードの含有水や塗布薬品によるサビを防ぐため表面処理がされており、表面性も違います。
石膏ボードビズは、ボードに強力に噛む構造というわけではありません。ボードの化学成分でビス表面を変性させない目的です。従来の木ネジでも、1センチ程度のボードを貫通して下地の木材にネジを締め込めば固定することは容易ですが、長期間の使用では劣化する恐れがあります。
壁であれば、石膏ボードの裏地に木材の板があることが多いですが、もし下地がない壁の場合でも柱はあると思います。ボード表面を軽くタップした時の音の違いで、柱があるかないか判断でき、柱の位置がわかります。