回答:
24mm以上で幕板のように補強を入れるか、30mm以上にしておくと、仮に人が上に載っても安心できる。
解説
DIYで好みのテーブルを作りたい
リビングや自分の部屋に置くテーブルは、無印やikea、ニトリでたくさんの中から選ぶことができ、自分らしいインテリアに合うものを見つけることも容易でしょう。
それでも、手作りのテーブルの良さは、自分の好きなサイズが得られること、自分の好きな風合いのテーブル板を選ぶことが出来ることだと考えます。部屋のテイストにぴたっとあった、自分だけの一台を手に入れようと思えば、他の人が決して持っていない自作テーブルが一番です。
では、自分の好きな風合いのテーブル板を選ぶとして、板の厚さはどのくらいのものにする必要があるのでしょうか。
厚さ選びは強度基準
鍋を置いたりお皿を置いたりして重みが掛かるのと、万が一上に登って天井の作業(電球交換)などをすることを考えると、板単体で割れない強度を確保しておくことが必要です。
木造建築の世界では、木材が割れてしまうときの強度、力を掛けたときの曲がりやすさとして曲げヤング係数といった特性値を扱い、重みに対して耐えられるを考えます。しかし、ホームセンターに行って、木材売り場に掲示されているわけではありません。
SPF材、パイン集成材を取り上げ、厚さごとに、重みでどのくらいたわむ恐れがあるか、計算して示しました。板の中央に、中身が入った鍋とカセットコンロ(10kg)を載せた、大人男性(60kg)が載ったとした場合の、目安となるたわみ量です。
SPF材で、幅1500mm x奥行750mm の場合です。表の数値はmm表示です。
SPF材 | 重み10kg | 重み60kg |
12mm | 7 | 29 |
18mm | 2.3 | 9 |
24mm | 1.1 | 4 |
30mm | 0.6 | 2 |
SPF材は比較的ヤング係数が大きいため、24mm以上あればたわみは小さくなります。たわみが10mmとなれば、見た目にもわかりますし、重みがかかる場所が沈みますので不安定です。
次は、パイン集成材で、幅1500mm x奥行750mmの場合です。表の数値はmm表示です。
パイン集成材 | 重み10kg | 重み60kg |
12mm | 9 | 37 |
18mm | 3 | 11 |
24mm | 1.5 | 5 |
30mm | 0.9 | 2.7 |
パイン集成材は、SPF材よりもヤング係数が小さいため、たわみやすくなります。上面の板単独の強度に頼るのは危ないため、幕板と呼ばれる側板を板の四面(四面の下側)に取り付けて補強し、たわみを抑えるほうが良いでしょう。
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