ディアウォールを玄関に使うとき知るべき3つの注意点

ディアウォールを玄関に使うとき知るべき3つの注意点

賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!突っ張るだけなので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけない、という機能的なDIY部品「ディアウォール(diawall)」が人気です。

アイデア次第でおしゃれなインテリアを作れるので、玄関に立てるアイデアを持っている方もいると思います。

玄関は一般的には広くない割に、外へ持ち出すグッズを保管する必要があります。

ディアウォールを使えば、下駄箱やコート掛け、バッグ掛け、傘掛け、などがが考えられます。

しかし、玄関特有の注意点がありますのでまとめました。

玄関の土間は傾いている

ご存知の方も多くいると思います。玄関の土間、土足履きで歩くところは、水を排出するため、意図的に勾配をつけることが多いです。

靴の裏面や傘から滴った水が滞留しないように傾いているほか、汚れやすい土間を水をかけて流せるようにする意味合いもあります。

ディアウォールは傾斜天井の部分で使わないように注意書きがありますが、玄関の土間に立てる場合は、床面の傾きに注意を払う必要があります。

玄関床は冷える

一戸建てで内断熱の施工をしていると関係ありませんが、マンション、アパートなどのコンクリート中心の建物では、冬場は玄関床が外の冷気の影響で冷えます。コンクリートは熱伝導がよいので、屋外廊下のコンクリートが冷えれば玄関床も冷えます。

玄関の土間に直接ディアウォールと立てていると、接触面が冷えます。その結果、滑り止めのクロロプレンゴムが固くなり、柔軟性が低下します。クロロプレンゴムが使えないくらい劣化するのは、マイナス30度や40度です。ですが、25℃の時より5℃や0℃の時は、柔軟性は半分ぐらいになります。(※正確には、剛性率が二倍になり固くなるという意味)

ちょっと足が当たったり、荷重が偏ったりした場合、夏場よりも柔軟性が低下した分、すべりやすくなりますので注意が必要です。

板が反る恐れ

玄関と居室エリアが仕切られている場合、湿度の高い夏場は居室エリアが空調で快適に維持されていても、玄関は外と大差ない不快な環境になっている恐れもあります。

木材は調湿機能がありますので、湿度が高いと膨張し反ったりします。反りや膨張は木目に対し垂直な方向に生じます。ディアウォールで建てた柱の高さ方向は寸法変化はありません。

反りを抑えるには乾燥した環境で使うのが効果的です。できれば、玄関まで同じ空調環境にするのがよいでしょう。