回答:
今の壁紙に先に接着力の弱いマスキングテープを貼り、その上から両面テープを使って新しい壁紙を貼る方法が有効。
解説
壁紙が気に入らない
賃貸の壁紙が汚い、黄ばみやカビが我慢ならないレベルでは、小さい子供や体の弱いからの健康にも影響するかもしれません。
また、そもそも壁紙が自分のおしゃれ感覚ではダサい、変えたいと思うのも分かります。入居中だけ自分が好きな壁紙に囲まれて暮らしていきたいものですね。
もともとの壁紙に、上から新たな壁紙を被せるときは、直接今の壁紙に両面テープをつけないほうが良いです。両面テープで直接壁に固定すると、取り外すときに壁紙を破いてしまう恐れがあります。
もともとの壁紙の上には、まずは粘着力の弱いマスキングテープを、目立たない位置に試しに貼ってみましょう。その後、マスキングテープを剥がしてみます。
これで糊の残りが問題なく、壁紙も傷つけないようでしたら、いよいよ本番です。
粘着テープの粘着力
マスキングテープの粘着力が弱い、と書きました。どのくらいのレベルなのか、粘着テープごとに粘着力をまとめました。
表の上の方ほど粘着力が弱いため、同じ幅のテープで比較すれば、両面テープは非常に強力に接着します。
一方で、粘着力が弱い筆頭はポストイットです。ここまで粘着力が弱いとDIYでは接着が維持できず、良い用途はありません。
マスキングテープはセロテープより弱い粘着力です。この程度の力があれば、貼り付ける面積を増やすことで、実用上は問題ありません。
テープの種類 | 粘着力(マスキングテープを1とした時の相対的な粘着力) |
ポストイット | 0.01~0.1倍 |
マスキングテープ | 1 |
セロテープ | 3~4倍 |
養生テープ | 2~3倍 |
ビニールテープ | 1~3倍 |
SCOTCH超強力両面テープ | 20~30倍 |
壁紙へ貼ってみよう
マスキングテープの粘着力を生かすには、テープ自体を広い面積を稼いで貼り付ける、もしくは、長さを稼いで貼り付けます。
広く、長く貼り付けることで、マスキングテープと壁の接触エリアが大きくなり、トータルで小さい両面テープと同じ接着力を確保できます。剥がす時はもちろん、単体の粘着力が小さいので壁紙を傷つけません。
マスキングテープの上から、あたなが選んだステキな壁紙を、いつもの両面テープを使って固定します。
ちょっとしたテクニックとして、マスキングテープを広い面積に貼り付ける、できれば全面に貼るほうが、はがした後に壁紙の色味の差ができにくいです。
といいますのは、壁紙は通常の使用でも空気に触れる、日に焼ける(照明に焼ける)、水蒸気を含む、などで色味は劣っていきます。テープを貼っているところとそうでないところは判るぐらいの色味の差がでる恐れがあり、一様に劣化してもらうには、貼り方に差をつけない方が無難です。(差がでない可能性もあります)
必ず注意して欲しいこと
どんな壁紙でも、マスキングテープなら絶対に大丈夫、と保証はできません。ですので必ず、目立たない場所で、事前に使おうとするマスキングテープと壁紙の相性を確認してほしいと思います。
例えば相性を確認するエリアは、扉や窓と部屋の角や天井の角、床の角に挟まれた狭い壁紙エリアや、元々カビやすい場所、例えば脱衣所や水回りの壁紙などが良いです。
狭い壁紙エリアは仮にマスキングテープの粘着で壁紙を損なってしまっても、原状回復の負担額が少なくて済みます。また、元々カビやすいエリアは、退去時に大家負担で壁紙の更新がされる可能性が高いためです。