回答:
食器棚なら38mm以上、調味料棚なら1×4材(19mm)以上の厚さが目安。
解説
賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!突っ張り式なので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけない、という機能的なDIY部品「ディアウォール(diawall)」「ラブリコ(labrico)」が人気です。
ディアウォールなどを使い、キッチンにオンリーワンの収納を作りたい方は多いと思います。載せる板はどのくらいの厚みを選んでいますか。例えば電子レンジクラスを載せようとした場合、かかる力に合っていますか。
載せる板のたわみ量は、木材の特性値と板の固定構造(支点と荷重位置)で構造計算から求まります。キッチン用に食器棚など自作するときの事例と、必要な板の厚みを計算し、一覧にしました。
調味料棚の場合
調味料やジャムの瓶、保存食のおしゃれな瓶など、気に入った調味料を手の届くとこに並べて、気持ちよくキッチンに立ちたいですね。
瓶はそれぞれは軽いものですが、たくさん並ぶ可能性もあり、棚の荷重は気になります。
板にかかるトータルの荷重を5kgとし、板の中間にすべての荷重が掛かったと計算上は仮定し、たわみが最大1mmになるところを限界点として、早見表にしました。
実際は、瓶の重さが一点に集中することはないのですが、計算を簡単にする都合でこのようにしています。
単位はmm、赤い背景は使用不可のところです。
板厚 | 横幅600mm | 横幅900mm | 横幅1200mm | 横幅1820mm | |
SPF | 1×4 (19x89mm) | 0.4 | 1.5 | 3.6 | 13.3 |
2×4 (38x89mm) | 0 | 0.2 | 0.5 | 1.9 | |
2×8 (38x184mm) | 0 | 0.1 | 0.2 | 1.1 |
上記の表の応用として、板の奥行を2倍にした場合、たわみ量は単純に2分の1になります。
1×4材で調味料を載せる板を作るのはやや不安がありますが、合計の荷重が5kgもいかないでしょうし、実際は均等に荷重をかけるので、実用上は問題ない可能性があります。
900mm以上の横幅の板の両端を固定する場合、5kgの荷重に対し余裕を持つには、2×4材のほうが良いでしょう。
食器棚の場合
食器は、家族が増えて買いそろえたり、贈物で頂いたり、ショップでひとめぼれして買って帰ったりして、増える一方です。
食器は、陶器やガラスの場合一つ当たりはそこそこの荷重がありますが、かさばるため大量に並べることは少ないと思います。皿立てを使ったとしても10kg程度と想定します。電子レンジもおおむねこの辺りでしょう。
調味料棚と同じく、板に載せる荷重を10kgとし、板の中間にすべての荷重が掛かったと計算上は仮定し、たわみが最大1mmになるところを限界点として、早見表にしました。
単位はmm、赤い背景は使用不可のところです。
板厚 | 横幅600mm | 横幅900mm | 横幅1200mm | 横幅1820mm | |
SPF | 1×4 (19x89mm) | 0.8 | 2.8 | 6.9 | 24.9 |
2×4 (38x89mm) | 0.1 | 0.3 | 0.9 | 3.3 | |
2×8 (38x184mm) | 0 | 0.1 | 0.4 | 1.8 |
上記の表の応用として、板の奥行を2倍にした場合、たわみ量は単純に2分の1になります。
900mmで幅で板の両端を固定する場合、10kgの荷重に対し2×4材程度、つまり19mm以上の厚みがあれば、たわみは気にならない程度に抑えられます。
1,200mmの横幅の板でも強度的に使えますが、1×4材では難しいですね。
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