木工用ボンドの乾燥時間を短縮する方法

木工用ボンドの乾燥時間を短縮する方法

回答:

木工用ボンドは水分が減少すると固まるため、早く乾かすにはドライヤー等で風を当てる、しっかりとクランプした上で熱をかける。

解説

木工ボンドが乾く時間は

木工の作業で、木材同士を接着する場面では、よく木工用ボンドにお世話になります。

学校の工作の授業を皮切りに、ちょっとした小物の製作、木工製品のはがれの補修などに活躍してくれます。

木工ボンドは有名で、100均でも手に入るほど普及しているので、あまり使うときに失敗するイメージはないかもしれませんが、使い方を誤ると性能を発揮できません。

例えば、塗布後の硬化時間は気になるところですね。

メーカーの技術資料によれば、使い方は

はり合わせて、圧締具(万力やバイス、仮釘)で2~3時間/20℃で固定し、12時間以上/20℃静置させること

となっています。

木工用ボンドは乾燥時間12時間以上で実用強度になり、24時間以上経過すると最終強度に達します。

木工用ボンドはなぜ乾かすのか

この疑問に答えるには、木工用ボンドの代表的な成分を知っておく必要があります。

木工用接着剤の代名詞となった木工用ボンドをはじめ、一般的には、接着できるのは酢酸ビニル系の樹脂のおかげです。

この樹脂が水と混合され、水の中で適度な濃度で分散しています。

塗布後に一定の乾燥時間がたった後に、水分が減ってくると透明になり、この酢酸ビニル同士の引力により接着力が出ます。

もともとのボンドに含まれた水分は、蒸発や木部への染み込みで減少します。意識的に蒸発させるようにすれば、早く固まります。

ということは、圧着に必要な時間は、気温や湿度、木材の乾燥状態に左右されます。特に、周囲温度が低いと固まるまで時間がかかるので、気を付けないといけません。。

速乾タイプの特性

12時間も待っていられない方は、まずは少しでも作業時間を縮められる、速乾タイプを使うと良いでしょう。

速乾タイプは、定番のボンド(コニシ社)の他にも、セメダイン社も販売しています。

乾燥時間が半分、というのが速乾タイプの売りですが、実は、最終的に接着が終わるまで12時間かかるのは変わりません。

ですが、木工作業をする上では、まずは木部の組立や切削に耐える程度に接着してくれれば良いので、動かなくなる作業強度に達するまでの時間が違う、という説明になっています。

速乾タイプと通常タイプの違い

普通の木工用ボンドが、加工できるまで待つ時間が3~4時間のところ、速乾タイプでは1~2時間です。

どうして乾燥時間が短くなったのか、それは主成分と水とが混ざっているので、相対的に水の分量を減らしてあるためです。

速乾タイプも、普通のタイプと同じく100均でも売られています。乾く時間が違うほかには大差はないので、常に速乾タイプをを使っても大丈夫です。

乾燥時間を短縮する方法

木工用ボンドに含まれる水分を減少させるため、風を当てて乾燥をうながしたり、温度をあげて水分が抜けやすくすると良いです。

特に、木工用ボンドは木材同士の隙間に入りますので、風が当たりにくいなら熱をかけた方がよいでしょう。

ただし、木工用ボンドの主成分である酢酸ビニル樹脂は、温度が上がると柔らかくなります。

例を挙げると、酢酸ビニル樹脂は風船ガム(チューインガム)にも使われています。口に入れるまでは固いガムが、口の中の温度でやわらかくなるように、人の体温程度の熱で変化します。

ドライヤーの高温の風が当たれば柔らかくなりますので、接着する木材同士を確実に固定具でクランプしていないときは、温めてはいけません。

クランプはどうやる?

ボンドで、角材を直角に接着するコーナークランプ、平面部に使うならバイスで圧迫して、動かないようにしましょう。

コーナークランプというのは、まだ接着されていない二つの木材を、互いに90度の配置のまま保持してくれる工具です。

ご自分の両手で直角におさえる代わりに、この工具でおさえておけば、あとは固まるまで放置するだけです。

板同士でも、角材同士でも、絶対にきれいな直角でくっついてくれないとガマンできない、というこだわりの方は、ゼッタイに使った方がよいでしょう。

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