釘が抜けるときは木材に対しななめに打ちます。だめなら、木ネジを使います。
解説
釘が抜けるなら
木材に釘を打つのは、とてもDIYらしい作業です。ワクワクしますね。
しかし、木材のいろいろなところに釘を打っていると、ハンマーを打ち下ろす振動が木材に伝わり、すでに打った釘が抜けることがあります。
釘が抜けないようにするにはどうすればよいのか、説明します。
ななめに打つ
抜けにくくするには、釘を木材に対しななめに打ちます。
釘をななめに打つと、釘が抜ける方向にかかる力は、多少分散して少なくなります。
一例で説明
合板同士を垂直に組み合わせて、釘で止めるとしましょう。
釘をまっすぐに打つと、合板同士が離れる方向に外力がかかった際、釘を抜く力が直にかかります。(下図の上段)
釘をななめに打つとどうなるか、合板同士が離れる外力は一部が摩擦を増やす方向に代わり、釘を抜く力はは弱くなります。(下図の中段)
複数の釘を打つとき、互いに反対のななめ方向に打つ(下図の下段)ようにすると、抜けるのを防げます。
DIYでは釘よりもビスを使用する機会が多いですが、細かな作業や小さい部材などは、釘の方が向いています。
丸釘、スクリュー釘とも、まっすぐ垂直に打ち込むよりも、少し角度をつけて斜めに打ち込んだほうが保持力が高くなります。
木ネジに変更
どうしても抜けてほしくないところは、木ネジに変更します。
釘を打つのと同じように、表面に平坦な仕上がりを求める場合、皿ネジを使います。皿ネジは、頭の先端は平らになっており、釘と同じ仕上がりが得られます。
皿ネジを打ち込むときは、あらかじめ皿の頭がすっぽり収まる下穴をあけて、締め付けの作業をするとよいでしょう。