木工用ボンドに耐水性はないって本当?薄めるとダメ?

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回答:

白色の木工用ボンドには耐水性はない。接着力が落ちるというデータも参照。

解説

木工ボンドの概要

木工の作業で、木材同士を接着する場面では木工用ボンドにお世話になります。学校の工作の授業を皮切りに、ちょっとした小物の製作、木工製品の剥がれの補修などに活躍します。

木工ボンドは100均でも手に入るので、あまり選んで購入することもないかもしれませんが使い方に合わせて選ばないと、失敗の元になる恐れがあります。例えば、耐水性の有無は使う場所を制約しますので、気になるところです。

基本的な木工用ボンドの成分は、木工用接着剤の代名詞となった木工用ボンドをはじめ、一般的には酢酸ビニル系の樹脂が主成分です。元々水と混合してあるもので、塗布して乾燥すると透明になり、酢酸ビニル同士の引力により接着力が出ます。

この仕組みからわかりますように、水が浸入すると再度元の混合状態に戻ろうとしますので、接着が弱くなってしまいます。薄めると酢酸ビニルの含有量が減りますので、最初から弱くなってしまいます。

メーカーも、耐水性がないと製品パッケージへ記載しています。

耐水性を調べたデータ

木工用ボンドを水に接触させると、どのように弱くなるのでしょうか。興味深い実験データがあります。

建築系の学生さんが卒業研究の一部として調査した、木工用ボンドを使ってガラスやコンクリートを接着し、一定期間水に浸漬した場合の試験結果です。(1)

一番下の行に、ボンドの試験前後の試験値が記載されていますが、接着して6日後に1日中水中に保管し、その後に引っ張りを加えて試験データを取った結果、接着力は3分の1前後に低下しています。

一番上のW25はいわゆるモルタルで、接着力は変わりません。SBから始まる試験品は、ボンドとセメント、水の混合物です。

参考文献

(1)木工用ボンドを用いたセメント系接着剤についての実験的研究
2006 工学院大学小野里研究室
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1026/onozato%20laboratory/2006onozato02.pdf

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