賃貸の間取りや壁がつまらないので、絵を飾りたい、好きな時にすぐ絵を飾れるピクチャーレールを取り付けたいと考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
美術館などでも活用されている、絵画や写真をつるして飾れるピクチャーレールは、人とは違うおしゃれなインテリアの鍵かもしれませんね。
しかし、ピクチャーレールは基本的に壁に取り付けるもの、ビスを打てない賃貸では、ピクチャーレールを壁に固定できません。
どうすればよいのでしょうか。
DIYで作る柱、天井板が便利
壁にネジで固定できなくても、あきらめることはありません。壁の代わりになる、ビスを打てる部分を作れば良いのです。その時に役に立つツールが、2×4材を床と天井で突っ張って固定できる「ディアウォール(diawall)」です。
賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!という機能性で、多くの人が使い、インテリアに活かしています。突っ張るだけなので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけないのが嬉しいところです。
類似のグッズに、「ラブリコ(labrico)」「ウォリスト(walist)」もあります。あなたもアイデア次第でおしゃれなインテリアを作れます。
ネジを打つ壁の代わりを作る
ディアウォールは、2×4の木材の両端を天井と床で突っ張る仕組みです。強く固定できますので、ピクチャーレールを固定したうえで複数の絵をつるすことも可能です。
二本の柱をディアウォールで立てて固定したら、ピクチャーレールを固定したい高さに板か柱を渡して、元の柱と金具で固定します。その横板に対して、ピクチャーレールをビスで取り付けます。
横板の耐久性
ピクチャーレール単体は軽いものですが、その後に絵を飾ることを考えると、板が絵の重みでたわんでしまわないか気になります。
そのたわみを計算で見積もってみます。
複数の絵の重量を合計で5kgとし、板の中間にすべての重さが掛かった最悪ケースの計算上は仮定し、たわみが最大1mmになるところを限界点として、早見表にしました。
単位はmm、赤い背景は使用不可のところです。
板厚 | 横幅600mm | 横幅900mm | 横幅1200mm | 横幅1820mm | |
SPF 幅89mm |
1×4 (19mm) | 0.4 | 1.5 | 3.6 | 13.3 |
2×4 (38mm) | 0.2 | 0.2 | 0.5 | 1.9 |
1820mm(6フィート)のSPF材の両端を固定する場合、合計5kgの絵を飾ったら、薄い1×4材ではたわみが大きく、2×4材ならぎりぎり使えるといえます。
なぜなら、実際の用途では、仮定をおいたように絵をすべて板の中間に飾ることはないです。金属のレール自体にも荷重に耐える剛性があります。(ここで計算はできません)
絵をつるす箇所を常識的に分散させて、またレールと板が立てた柱に近い箇所で固定されているなら、耐荷重は余裕になりますので1×4材で製作しても良いです。