アロンアルファは耐水性がありません。水回りで長期に接着する用途には向いていません。
解説
100均のプラスチック製品のリメイクや、ちょっとした金属のDIYで、瞬間接着剤にお世話になることは多いです。
プラスチックや金属の接着は得意な分野です。
アロンアルファが有名で、100均でも手に入るので気軽に使えますが、水回りなどで使っても大丈夫なのでしょうか。
瞬間接着剤の耐水性は?
問いに答えるため、瞬間接着剤は何からできているのか、説明します。
瞬間接着剤の代名詞となったアロンアルフアをはじめ、基本はシアノアクリレート樹脂という合成樹脂です。
瞬間接着剤に含まれるシアノアクリレート樹脂は、保管中は液状ですが、接着したいところに表面に塗ると、表面にある水分を使って急速に接着反応を開始します。
水分が起爆剤になり、シアノアクリレート樹脂同士は互いに手をつなぐように反応して、固体状になり動かなくなります。
この硬化した固体分が、水があると再び分解します。すぐに分解するわけではありませんが、徐々に接着強度が下がります。
アロンアルファが皮ふについたときは、お湯でふやかして落とすのが有力な方法ということからわかるように、水と温度の合わせ技で強度が落ちます。
水に反応しにくいアロンアルファは?
アロンアルフアは工業用や趣味用もあり、アロンアルファ釣名人という、釣りの浮きや釣り糸結び目の接着に使うタイプもあります。
釣りに使うなら、水に浸けて大丈夫?と思いますが、耐水性はあるのでしょうか。
釣名人は、シアノアクリレート樹脂は85%程度しか含まれておらず、15%未満の企業秘密の混ぜ物が入っています。
シアノアクリレート樹脂が水と反応するのを阻害する混ぜ物と思われます。