回答:
原則、防水性はない。木工用ボンドを薄く塗り透明に乾燥させることができ、接着強度が必要なければ、少しの水は大丈夫。
解説
木工ボンドの防水性は?
木工の作業で、木材同士を接着する場面では木工用ボンドにお世話になります。学校の工作の授業を皮切りに、ちょっとした小物の製作、木工製品の剥がれの補修などに活躍します。
木工ボンドは100均でも手に入り、粘度と色合いはタイルのシーリング材に似ているので、防水性もありそうに感じますが、実際はどうなのでしょうか。
木工用ボンドの仕組み
基本的な木工用ボンドの成分は、木工用接着剤の代名詞となった木工用ボンドをはじめ、一般的には酢酸ビニル系の樹脂が主成分です。これを水に溶けるように処理して、液体状にしています。
接着成分を溶かした水が大気中に蒸発したり、接着する基材に吸収されたりして、ボンドの液体の中から水分が飛ぶと固まります。
防水性の考え
一旦、透明になるまで乾燥すると、接着剤成分の樹脂同士が密集しますので、水は入りにくくなります。
一方で、生乾きのような白いボンドの状態が残っていては、内部に水が残っていて防水の効果は望めません。
貼り合わせて接着強度が必要な場合は、そもそも水と接触させることは厳禁です。接着強度は水の存在で格段におちます。水にひたしても解けることはないですが、接着部が水分でやわらかくなり接着は弱くなります。
もっとも、接着はしない、つまり密着力の心配はせず、そのうえで塗布物の表面を覆って防水したい場合は、使えないことはありません。
そもそも接着しない場合は、ほかにも手段は多くありますので、よく比較していただくと良いです。
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