扉の付き方を決め、カラーボックスの採寸を行い必要なアクリル板のサイズを求めます。アクリル板はユーザでの加工が難しいため、材料の供給と切断加工もやってくれる業者を探します。縦横寸法と厚み、そして丁番と丁番の穴位置を決めて依頼します。
解説
アクリルで見せる収納
カラーボックスを収納に活用している方でも、何かもうちょっと、高級感を出したいと感じている方もいるかもしれませんね。
木目が印刷された軽い板で、飾り気なく四角く組みあがったカラーボックス。。。機能的ですが、おしゃれかというとちょっと違います。
これがもしガラス張りのケースだったら、高級感が出ますよね。
そこで、ガラス張りにはできなくても、透明なアクリル板の扉をつけて、見せる収納にしてみてはどうでしょうか。
扉の取り付け方は?
扉の取り付けは、開けても閉めてもカラーボックス本体や丁番に干渉しないように工夫します。

まず、扉をどのようにとりつけるか見積もります。開閉のために丁番があり、開閉のときにどこかに当たらないように配慮が必要です。
オススメは、扉を閉めたときに、蝶番がフラットになるように取り付ける方法です。アクリル板側の留め板は、ほかの留め板やカラーボックス本体とは干渉しません。
この扉の形の時は、アクリル板のサイズはカラーボックスの開口部より大きくても小さくても、どちらでも構いません。
小さい場合は、開口部にすっぽりと収まる形の扉になります。
また、アクリル板に後述するボルト・ナットを使って蝶番を取り付けると、アクリル板の表面からボルトナットの高さの分がでっぱります。
ですので、蝶番が完全にたたまれるような取り付けにすると、ボルトナットが蝶番本体に当たり、扉が閉まらなくなる恐れがあります。
アクリル板の加工は?
アクリル板の加工は難易度が高く、自分で切るのも穴あけも大変なため、業者にお願いするほうがよいでしょう。

アクリル板は、ホームセンターに行かなくとも100均でも手に入るため、比較的身近な素材です。
直線に切断する際も、アクリルカッターで一定の深さの傷をつけて、力をかけて割ることで切断できます。
扉に使いたい場合、開閉できるように蝶番を取りつけるため、穴あけを行う必要があります。
ただし、穴あけは問題です。直線切りとは異なりカッターで簡単にできるものではありません。
電動ドリルと専用の工具を使えば穴を開けることはできますが、もし加工中に誤って一ヶ所に力が集中すると、割れて台無しになることもあります。
アクリル板の業者は、オーダー加工を請け負っているところもあります。専用の加工機を使って、切断、穴あけ、切断面の面取りや、加熱して折曲げ加工などいろいろできますので、外注するほうが安心です。
アクリル板の扉加工に際して注意点

アクリル板のネット通販では、ネジの溝を切る加工は普通はやってくれません。穴あけは単なる貫通孔になります。
蝶番は、ビスで固定することが前提になっていますが、アクリル板にはビスを受けるねじ溝がありません。
蝶番の固定は、付属のビスではなく、別にボルト・ナット・ワッシャを準備しましょう。
ワッシャで、アクリル板と蝶番を挟むようにして、ワッシャの両側からねじを締めて固定します。
まとめ
アクリル板を使った扉をつけるには、まずはアクリル板のサイズの設計が重要です。
自分の手では加工のやり直しが難しいため、慎重にサイズを検討するようにしましょう。