賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!突っ張るだけなので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけない、という機能的なDIY部品「ディアウォール(diawall)」「ラブリコ(labrico)」「ウォリスト(walist)」が人気です。

アイデア次第でおしゃれなインテリアを作れるのですが、滑りやすさは注意点の一つです。不幸にもキャップが動いたら。。。そこで天井/床の接触面シート/パッドの素材や、滑りやすさの実験を通じて、違いをまとめました。

シートやパッドの目的

各製品に、例外なくシートやパッドが元からついているか、添付されています。それはそのはずで、突っ張る部品やジャッキはABS樹脂や鉄でできているため、そのまま天井を突っ張ると天井のクロスに傷がつく恐れがあります。床についても同様です。

一方、突っ張った2×4柱は滑りを起こす力に弱く、ズレを防止するため天井/床に対する摩擦抵抗が必要です。そのため、ABS樹脂や鉄のツルツル面ではなく、シートやパッドに頼ることになります。

各製品のシート、パッド

左から
ディアウォールの裏面パッド(白)
ラブリコアジャスターの裏面パッド(白)
ラブリコアイアンの添付パッド(黒)
ウォリスト突っぱりジャッキの添付パッド(黒)

ディアウォール

パッドは、2×4材にかぶせるカバーに元から貼ってあります。

色は灰白色、合成ゴム(クロロプレンゴム)製です。硬めで、指で押した程度では形状が変化しません。表面性は、指で触るとしっとり感があり、どちらかといえばツルツルします。運動靴の靴底ゴムぐらいの硬さ、滑り性に近いです。

ラブリコアジャスター

パッドは、2×4材にかぶせるカバーに元から貼ってあります。

色は乳白色、合成ゴム製ですが詳しい材質は公開されていません。こちらも硬めで、ディアウォールと同じく平らでツルツル感はあり、やはり運動靴の靴底ゴムぐらいの硬さ、滑り性です。新品の消しゴムの平らな表面にも似た感があります。

ラブリコアイアン

下パッド用は別途添付されています。ジャッキ側は元から貼ってあります。

色は黒色、合成ゴム製ですが詳しい材質は公開されていません。ディアウォール、ラブリコアジャスターと異なり、こちらはスポンジゴムです。

硬さはやわらかめで、指で押すと沈みます。固いマウスパッドの裏面スポンジのような感じです。指に接着する感じはまったくなく、サラサラしています。

ウォリスト

下パッド用が別途添付されています。ジャッキ側は元から貼ってあります。

色は黒色、ウレタン製とのことです。ラブリコアイアンと同じ黒色ですが、こちらはスポンジらしくはありません、光沢がありゴムかもしれません。

硬さはやわらかめです。指で触るとペタペタした感触があり、吸い付きがよいです。例えが難しいのですが、ほこりなどがついたら取るのに苦労しそうな表面です。セロテープのようなベタつきはありません。

滑りにくさの違い

フローリング上、または壁のクロス上で、各々のシートを押し付けつつ滑りを起こす方向にわざとずらす力をかける実験をしてみました。左から、ディアウォール、ラブリコアジャスター、ラブリコアイアン、ウォリストです。パッド裏面の保護シートをはがしていないので、黒色ではなく白やクリーム色になっています。

物差しを起点に、一定の時間でズレた分だけ隙間が空きました。

ポイント(1)

ディアウォール、ラブリコアジャスター、アイアンは、徐々に力を加えた方向に滑ります。ディアウォールが他よりもやや滑りやすい感触です。

ポイント(2)

ウォリストは、ビタっとフローリングやクロスに貼り付いたままズレません

シートの表面がペタペタしているのがズレ防止に効果的でした。

もっと強くしたい

赤ちゃんや乳幼児のいるご家庭など、滑ったときにあっ!と思っても取り返しがつきません。地震への備えを重視したい場合、100均で手に入る厚みのある防振ゴムで粘着力を増やす一手間を加えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

単純な実験では違いがみられますが、実際には突っ張る天井や床の摩擦、硬さ、板に載せたものや重心のズレなど様々な条件が影響します。

メーカが推奨するやり方を守った上で、更にキズ防止シートに粘着力を足せば、相当にズレにくい柱を立てられます。