賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!
という機能的なDIY部品、ディアウォール、ラブリコ、ウォリストを使う人が増えていますね。
これらは、天井や床との間をばねで突っ張る仕組みで、ネジで固定していないことから重いものを何キロまで載せてもいいのか気になります。
そこで、耐荷重を実験で求めて比較しました。
実測のやり方
実際に重いものを載せてみるというやり方は、本当に柱を立てて棚を作らないとできないし、棚の形によってもばらつくかもしれません。
そこで、丈夫な柱の基本になる突っ張るバネの力を直接測りました。
バネのついている部品に、家にある重いものを載せてみます。最もばねが押し込まれたところが限界値です。
実測したばねの力は?
ディアウォール
- 2L入りペットボトルの6本梱包ぐらい=約12~13kgぐらい
ウォリスト
- 子ども(小学生)に踏ませた=20kg~30kg未満
ラブリコ
ラブリコはジャッキ=ネジの移動量を使って突っ張ります。バネはなく、床か天井、または本体が壊れるまで力をかけられます。
本体のアジャスターボルトの太さと材質から、同等のネジの強度を参照すると、
- 300~500kg(※)程度(市販のM10ネジのアジャスターボルトを参照)
よって突っ張りの力の勝負は・・・!
ラブリコ>>>>>ウォリスト>ディアウォール
柱が倒れないようにするには?
いくら突っ張り力が強くても、突っ張る相手との間に大きな摩擦がないと意味がありません。
この摩擦がとても大きければ、柱を押そうが引こうが、びくともしません。
この摩擦(静止摩擦力)は(突っ張り強度)×(摩擦係数)の簡単なかけ算で決まります。
摩擦も増やす工夫ができれば万全です。
摩擦を上げる方法は?
元々、重量があるものを載せようと思って柱を立てる時は、
摩擦を十分に確保するため、滑りやすい材質の天井やクロスには設置しない、
粘着両面テープや免震ゴムで滑り止めにする、
といった方法で対応します。
ディアウォールの下面にはゴム素材が元からついているのですが、そこに免振ゴムの一種である防振ゲルを挟むと、多少の揺れも気にしなくてよくなります。
液晶ディスプレイを地震の揺れから守れるぐらい、高い摩擦力を発揮する専用のゴム。
防振ゲルは、次のようなジェルパッドが適しています。
まとめ
ディアウォール、ラブリコ、ウォリストの突っ張り強度を比較すると、ラブリコアイアンが最も強く、順序は下記の通りになりました。
ラブリコ>>>>>ウォリスト>ディアウォール
中でも、部材がすべて金属で作られている、ラブリコアイアンは最強です。二番手はプラスチック部品と金属でできている普通のラブリコですね。