ディアウォール、ラブリコの実強度は?測ってみた!ウォリストも

ディアウォール、ラブリコの実強度は?測ってみた!ウォリストも

賃貸でも、狭いワンルームや1Kでも、一人暮らしの作業で2×4材の収納を作れる!突っ張り式なので2×4材や1×4材の柱を立てても賃貸に傷をつけない、という機能的なDIY部品「ディアウォール(diawall)」「ラブリコ(labrico)」「ウォリスト(walist)」を使う人が増えています。

アイデア次第でおしゃれなインテリアを作れるのですが、突っ張り部品を使うとき、重さはどのくらい持つのか、強度は注意点の一つです。

付属の文書と実際の実験で得た耐荷重をまとめました。何キロまで持つのか知って、うまく使っていきましょう。

公称の耐荷重

実験の前に、各製品の取り扱い説明から負荷の制限に関する記載を見てみましょう。以下に、各製品の付属文書から耐荷重に関係する記載を抜粋しました。(2×4用)

・ディアウォール
本製品で作成した柱への取付物は、柱に使用した木材の表面から40mm以内に収まるようにしてください。
「ディアウォール」には耐荷重の記載はありません

・ラブリコアジャスター、ラブリコアイアン(labrico iron)
柱に対し片側に荷重がかかる場合は 20kg までとしてください。倒れる恐れがあります。(棚板を使用する場合は棚板の重さも含みます。)
使用荷重は実験値です。設置場所や、使用木材によって条件が変わる為、保証するものではありません。

・ウォリスト
「ウォリスト」には耐荷重の記載はありません

ディアウォールの実際の強度

ディアウォールの上パッド(バネが入っている天井側)を床に置いて、短尺の2×4材を差し込んだ上に書籍を積み上げて、どのくらいの荷重で沈みこむのか実験しました。

つまりどのくらい天井を突っ張っているかわかります。

2×4材にマーカーをつけていますので、フリーの状態では、マーカーの上部が約10mm、下部が約20mmです。ディアウォールは最もばねを押し込むと20mmまで中に入りますので、マーカーがプラスチックの面位置と合った時が20mmです。

書籍を約10kg分積み重ねたとき、上パッドのバネ可動範囲 約20mmのうち、半分以上が沈み込んでバランスが取れているのがわかります。突っ張り力は、10kgかそれより少し大きい程度と推定されます。荷重 約10kgでバネ可動域の半分以上が沈み込んでいるため、バネの全能力で20kgには達しません。

写真では、荷重のバランスが悪いためマーカー側が特に沈み込んでいますが、同じように実使用でも荷重が偏るとバランスを崩すことが推定されます。

ディアウォールの結論

実使用では、床の固定側下パッドに2×4材自体や積載物の重さがかかる代わり、天井側上パッドのバネに積載物の荷重はかかりません。

しかし、載せるものの重心が2×4材/下パッドの重心とずれていると、実験で見られたように上パッドのバネ突っ張りに偏りがでて、バランスが悪くなります。

10kgかそれより少し大きい程度の荷重でしか突っ張っていないので、摩擦を十分に確保するため、滑りやすい材質の天井やクロスには設置しない、粘着両面テープや免震ゴムで滑り止めにする、といった処置が必要です。

ラブリコアジャスター、ラブリコアイアンの実際の耐荷重

ラブリコは構造的にスクリュージャッキやアジャスターボルトと似通っています。いずれもM10(φ10mm)ネジの力で普通に突っ張れますので、ネジの耐荷重を超えて突っ張ったときは、ねじ山/谷が壊れるか、ジャッキ台座が割れることになります。ラブリコアジャスターはジャッキ台座がABS樹脂のため、鉄溶接タイプのアイアンよりも強度が劣ると想定できます。

実際に上記のように壊してみる実験はできませんが、市販のM10ネジのアジャスターボルトは、耐荷重は300~500kg(※)程度はありますので、構造的に家庭のDIYで使うレベルではほとんど強度は問題にならないでしょう。
※ネジ部の強度の一例として引用、荷重接地面の構造は異なるため保証はできません

ただし、2×4材の広い面を壁に向けて設置する場合、先述の「柱に対し片側に荷重がかかる場合は 20kg まで」を、余裕をもって守るべきです。ラブリコで固定した2×4材の重心と、積載物の力の位置がずれて片持ち状態になると、スクリュージャッキの強さ以前の問題として、天井と天キャップ間の接触摩擦を超えて滑ってしまいます。

メーカーも、2×4材を壁に対し垂直に設置し、2×4材の重心と載せたものの重心があっている場合は耐荷重の制限はない、とWebで公開しています。今度は床の強度に気を付けてください。

載せるものの両側に柱を立てる場合、耐荷重に特に制限はありません
https://www.heianshindo.co.jp/labrico/wp-content/uploads/2018/10/DX□-1234_使用荷重.pdf

ウォリストの実際の耐荷重

ウォリストのジャッキ上に書籍を積み上げて、どのくらいの荷重で沈みこむのか実験しました。

フリーの状態での最初の位置が下の写真です。

書籍を約10kg分積み重ねたとき、ちょこっと動き始めました。パッと見はほとんど初期と差がなく、バネの伸びはじめです。

結構な強度がありそうなので、より大きい荷重から試しました。

・成人男性・利き手握力 約45kgで握った→ウォリストは耐えられず最も沈んだ

・小学生・体重 約30kgが、片足で載ってみた→ウォリストはやや抵抗できたが耐えられず最も沈んだ

ウォリストの結論

ウォリストの突っ張り力は、20kg~30kg未満と推測されます。

実使用では、床に2×4材自体や積載物の重量がかかる代わり、天井側のジャッキ自体に積載物の荷重はかかりません。
本体の突っ張り力、ジャッキと天井との接触摩擦を最大に発揮させるため、2×4材の狭い面を壁に向けて設置し2×4材の重心と載せるものの重心があうように使用してください。片持ち状態になるとたわませる力が発生するので、元の突っ張り力が高くても発揮できません。

まとめ

ディアウォール、ラブリコ、ウォリストの突っ張り強度を対比すると、下記になりました。

ラブリコアイアン>ラブリコアジャスター>>ウォリスト>ディアウォール

調べていくと、試した4種類の製品ともに、壁に対し2×4か1×4材の広い面を向けて設置し、柱の片側だけに荷重がかかる使い方には警告を出していることがわかりました。

推奨された使用方法をよく守っていくことが大事です。

テキストのコピーはできません。