木工用ボンドが接着する理由

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木工用接着剤の代名詞となった木工用ボンドをはじめ、接着できるのは酢酸ビニル系の樹脂のおかげです。

この樹脂が水と混合され、水の中で適度な濃度で分散しています。そしてボンドに含まれた水分は、蒸発や木部への染み込みで減少します。

塗布し一定の乾燥時間がたった後に、水分が減ってくると透明になり、この酢酸ビニル同士の引力により接着力が出ます。

使い方は、①片面に塗る、②塗れてないところを残しておく、③貼り合わせるもの同士でボンドを押しつぶして広げ、濡れていないところまで行きわたらせる、となります。

これで、木部に対して均一に薄く塗られ、水分の染み込みが早くなります。反対に厚く塗ると木部、または空気中まで水分が移動する時間がかかり、固まりにくくなります。

また、圧着に必要な時間は、気温や湿度、木材の乾燥状態に左右されます。特に、周囲温度が低いと水分が動きにくくなり固まるまで時間がかかるので、放置する場所の温度には気を付けましょう。

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