テレビ台を底上げするときは、レンガやブロック、角材を並べて直接テレビ台の板面を載せます。
テレビ台の脚を底上げすると、地震の時に危険なのでやめましょう。
解説
一人暮らしを始める時の引っ越しや、結婚新生活、テレビの買い替えなどでテレビ台を手に入れて、普段は特に不自由なく使っていらっしゃる方が多いと思います。
ところが、このテレビ台を何とかしなければ、と真剣に思うきっかけになるのが、ルンバがうちにやってきた時。
ルンバさんは言わずと知れた、ロボット掃除機の代表製品、ロボットクリーナーの代名詞的な存在です。
ルンバにテレビ台の下の溜まりやすい埃まで掃除してもらいたいところですが、ルンバが入れるほどの隙間がない、
ということが起こります。
DIYでテレビ台が浮いている状態にするにはどうすれば良いのでしょうか。
安定した土台を選ぶ
テレビ台の下をルンバが通れる程度に空けるには、100mmや150mm程度が必要です。
板面を平面的に受けられるレンガやブロック、木材を積んで高さを上げましょう。
かさ上げの量は、
・一般的なレンガで一個6センチ
・一般的なブロックで一個10センチから19センチ
・2×4材で一個38mm
かさあげの位置は?
かさ上げする素材の平面部で、テレビ台の平面な板を持ち上げます。
テレビ台の脚をかさ上げするのは止めましょう。二つの問題があります。
かさ上げする台座との接点が少なく摩擦が小さいため、平常時は安定していても、地震の時には動きやすく危険です。
テレビ台の重さが脚の小さい面積にかかりますので、レンガやブロックなど石材に対しては、タガネやノミのように局所的に打撃を与える工具と似た構造になります。
少々の外力で、ひびや欠けが発生する危険があります。
脚立は使える?
脚立は、大人が載っても大丈夫なほど強度があります。
ただし、脚立は足が外側に向かって突き出すので、ルンバが通るには少々邪魔になることも。ご自宅のレイアウトと考えあわせて選ぶと良いでしょう。
石材の固定方法
レンガやブロックを積むときは、お互いに固定しておくと、地震対策として望ましいです。
しかし、モルタルでしっかりと付けてしまうと、引っ越しや買い替えで処分しようと思った時に困ります。
しっかりと固定でき処分する時は取ることが可能な接着剤を使うのが良いでしょう。
コンクリやレンガ用の専用接着剤も売られていますが、家庭でよく使われる接着剤でも大丈夫です。
使える接着剤
- スーパーX(シリコーン系)
- 溶剤タイプゴム系接着剤(セメダイン多用途、万能ボンド)
- ボンドクイック5
使えない接着剤
- 木工用ボンド
- アロンアルファ
木工ボンドは、レンガのように多孔質で液体の吸い込みが多い材料は苦手です。
アロンアルファも同じく染み込んでしまいます。
木材の使用方法
テレビ台が木製、かさあげも木材のときは、摩擦が小さく地震の時にすべりますので、対策しましょう。
おすすめは、よくテレビの転倒防止に使用される防振ゲルを挟む方法です。
粘着性があり摩擦が大きくできるのに、剥がす時はのり残りがない優れたパーツです。