壁付けのハンガーラックを自分で取り付けたい

壁付けのハンガーラックを自分で取り付けたい

ハンガーラックを、ショップのように壁から浮いたパイプラックにできたら、おしゃれですよね。ハンガーをかける場所がなくて、窓枠の上にかけている人なら、収納力もあがります。

また、キャスター付きの製品のように、ラックの下にホコリがたまることもなく、いいことが多そうです。

壁から浮かせたハンガーラックは、多数の洋服の重さを支えないといけないため、一から木工で作るよりは金属製のラック部品を買って取り付ける方が、長期的には安全です。

ラック部品を取り付けるときに、大事なのは壁の「下地」です。以降で説明します。

持ち家の場合

持ち家の場合、壁にネジを打てますので、ネジ固定方式のラックを使うなら難しくありません。

ですが、ビスを打つのはどこでも良いわけではありません。壁裏にある「下地」、つまり木の柱を狙ってビスを打ってあげないと、防火用の石膏ボードにビスで固定することになり、もろいのですぐにはがれてしまいます。

そこで、壁裏の見えない下地を探す工具を使います。針を壁に刺す方式の下地探し、または電子式で非接触で壁裏の下地を探す工具が売られています。

このどちらかを使い、確実に下地を探し当ててから、設置場所を決めましょう。

借りている部屋の場合

一般的に、壁にビス留めすることは許されていません。壁に傷をつけてしまうと、退去時に原状回復のための費用を取られます。

ですので、壁に傷をつけずにネジ固定式のラックをつけないといけないため、部屋の壁とは別に、ビスを打てる柱を自分で立てます。この時に役に立つのが、2×4材を床と天井の間に突っ張ってしっかりと立てられる、ディアウォールなどのDIY部品です。

2×4材の柱を自由な間隔で立て、柱の側面にラック部品をネジで固定します。洋服の重みに耐えるためには、柱は左右とその中間に三本立ててラックを保持すると、強度が保てます。

ディアウォールは突っ張る力で柱を固定するため、柱から離れた位置にラックを置くときは、天井の固定がすべる恐れがあります。ハンガーは斜めにかけるなど工夫して、柱からあまり離れたところに洋服をたくさんかけないようにするべきでしょう。