木と木を接着した木工用ボンドの剥がし方

木と木を接着した木工用ボンドの剥がし方

回答:

木工用ボンドの耐久性の弱点である、水や熱を併用して壊す剥がし方が良い。生地や基材にしみこんだカスをうまくとるのは難しい。

解説

木工ボンドの剥がし方

木工の作業で、木材同士を接着する場面では木工ボンドにお世話になります。

学校の工作の授業を皮切りに、ちょっとした小物の製作、木工製品の剥がれの補修などに活躍します。

木工ボンドは100均でも手に入るので、気軽に工作に使ってしまいます。

しかし、うっかり着ている布地についてしまい、取りたい!となったり、

木と木を接着した後に、やっぱり剥がしたい、どうすれば?となってしまうトラブルがあります。

うまく剥がす方法はあるのでしょうか。順を追って説明します。

木工用ボンドの仕組み

剥がすとなると、木工用ボンドのことを知って、弱いところを突いていくのが早道です。

そこでまず、基本的な木工用ボンドの成分をみていきます。

木工用接着剤の代名詞となった木工用ボンドをはじめ、一般的には酢酸ビニル系の樹脂が主成分です。

これを水に溶けるように処理して、液体状にしています。

接着成分を溶かした水が大気中に蒸発したり、接着する木材や布に吸収されたりして、ボンドの液体の中から水分が飛ぶと固まります。

ですが、水が吸収される過程で、木材や紙の骨格に入りこんでしまうので、取れないのです。

剥がし方

基本的に、木と木を接着している木工ボンドの中に、水分を染み込ませないと弱くなりません。

しかし、木工ボンドが固まってしまうと水分の染み込む隙間も無くなり、木工ボンドの中心まで水分を到達させることはとても難しいです。

プラスチックの例

一つ、分かりやすい例をお見せします。

次の写真では、プラスチックのペットボトルのフタに木工用ボンドを塗って、乾燥させました。

塗布した後、とくに圧迫などはしていませんが、木工ボンドはよく密着していて全く取れません。

次の写真は、乾燥して密着した木工用ボンドに水をかけて、ふやかしたものです。

木工ボンドが水分と接触すると、水分が内部に浸透し、また元の白い色合いに戻ってきます。

このように水を含んだ状態で、工具などを使って力をかけると剥がすことができます。

ただし、

①プラスチックのフタにはボンドがしみこまない、

②片面のみの接着で水分を接触させやすい、

と好条件のため簡単にはがすことができます。

金属やガラスに木工用ボンドが付いたときも、同じ方法で剥がせます。

熱に弱いところを突く

木と木についた木工ボンドをはがすには、熱にも弱いことを活用し、剥がしたいものをお湯に浸します。

サイズ的に可能ならば、お湯でしばらく煮ます。

ドライヤーでも熱はかかりますが、水分が飛んでしまうので、剥がすときにはうまく水を供給する必要があります。

相手が布であれば、スチームアイロンを使って、加熱しつつ水分を供給すると良いでしょう。

また、剥がしたい場所には引きはがす方向に常に力をかけておくような工夫をしましょう。

たとえば、マイナスドライバーを木と木の隙間に差し込んで、こじり続けるようなやり方です。

マイナスドライバーが入らないほど木と木の隙間がせまく、ぴったりと付いているときは、プライバーと呼ばれる工具でこじった方が良いです。

マイナスドライバーとは違い、すきまに差し込んでこじるための工具なので、先端は薄くなっており、胴の部分も硬くできています。いわゆる、金庫やATMを開ける事件にも使われる バール のようなものです。

主成分の酢酸ビニル樹脂は、人の体温程度から柔らかくなりはじめ、熱を与えながら力をかけておけば、やがて木と木に隙間が開きます。

そうすると、水分が木工用ボンドにしみこみやすくなります。

お湯を使っても、木工ボンドは元のやわらかい状態まで溶かすことはできませんが、

接着したもの同士の隙間にある木工ボンドは、この方法で壊して剥がせます。

もっとも、塗った材料、塗り方、塗布量などは様々で、一概には言い切れません。

ただし、接着した木材や、布や紙に染み込んだ木工用ボンドは取り去ることは難しく、跡は残りますのでご注意ください。

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